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一番星のわたし  作者: 雨煮
本編
7/8

エピローグ

 お給料が出た次の休日。

 買い物に行きたいと言って一緒に街へ出た。

 本当はサプライズで渡したかったけど、一人で運べないし、カムルさんに頼もうかと思ったけど、一緒に行って選ばせればいいだろと言われてそれもそうかと二人で買いに行くことにした。

 でもびっくりさせたかったので、目的地のお店は着くまで内緒にした。

「布団?欲しいの?さむい?」

 お店に着いてきょとんとするシズイさんに、お給料の入ったお財布を自慢気に出す。

「シズイさんのお布団を買わせてください」

「いらない」

 即答された。


「なんでですかー」

 お店をさっさと離れようとするシズイさんの手を引いて引き止めようとしつつ、ずんずん歩くシズイさんに引きずられて抗議する。

「いらないだろ、別のもの買う方がいい」

「必要ですよ!私はずっと買いたかったんですよ!」

「布団はいらない」

 解せない。




 結局布団を買わせてもらえなかったその日の夜、シズイさんに指輪を渡された。

 内側にシズイ、と刻まれていて、

「持ち物には名前を書いとかないとだから」

「持ち物?」

「アカリは俺のだから」

 ぽかーんとしている間に俺の指輪にはアカリって入ってるよと言われて、シズイさんが私のもの?と思ったらついうっかり

「うれしい」

 と言ってしまったがためにそのままベッドにさらわれてしまった。

 大人だけど初心者なのでもう少しゆっくりと、と懇願したけどこれでも随分待ったのだと言いくるめられてしまった。



 次の日から一緒に寝るようになって、布団をいらないと言ったシズイさんの意図がわかり、枕を投げつけた。

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