家族が増えました。
やっと書けました…。
あの子達を拾ってから一ヶ月たった。
すっかり二匹は元気になり良く外で走り回っている。
元気になってから何度か森に放したが、何度放しても結界から弾かれないギリギリの所に戻ってきていた。
しかも、心を鬼にして気付かないフリをしていたらずっと同じ場所から動かず私が慌てて近寄ると二匹揃って顔を上げ嬉しそうに尻尾を振る始末。
思わず脱力しながら声を掛けた。
「あなた達、なんで逃げないの?
此処にいても良いことはないよ。」
二匹は尻尾をパタパタ振ったまま真っ直ぐに私を見てくる。
「…私の家族になる?」
その視線に胸に秘めていた想いを言葉にしてしまっていた。
「あ!こ、これは違うの!!」
『『ウォン!!』』
慌てて言い訳をしようとしたら二匹は揃って元気良く吠えた。
「家族になってくれるの…?」
ビックリしながらに二匹の頭を順に撫でていると目の前にボードが現れた。
[ベビーナイトウルフとベビースノーウルフをテイムしますか?
Yes au No]
テイム出来るの!?
じゃあこの子達を使い魔にするからyesで!
[yesが選択されました。
二匹に名前を付けてください。]
名前か…。
黒い子は男の子で種族はナイトウルフ。
ナイトは和名で夜
確か他にも外来語であった筈。
………そうだライルにしよう!
確かアラビア語で夜って意味だった筈だし響きも良いかな。
白い子は女子で種族はスノーウルフ。
スノーは和名で雪だからなるべく雪に関係する名前が良いかな?
んー、雪、粉雪、霙、氷雨、氷、あられ、吹雪、雪雲………。あれ?全くピンと来るのが思い付かない!?
うぅ…ここはシンプルにスノウで良いかな?
種族名からとっちゃったけど思い付かないんだもん!
それにスノウの響きも可愛いし!!
「君はライルで貴女はスノウよ。
私はコユキ・ツキノ。
これから宜しくね?」
『『ウォン!!』』
[名付けが完了しました。
テイムは成功です。]
この日から家族が増えました。