表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/31

出会い

遅くなりました


 いつものようにルル達の世話をした後朝食を食べ、少し厚めのコートを着て薄めのマフラーを首に巻いてからコルルカバンを腰に着ける。


 ライルとスノウを連れて森の中を進み去年シャボンの実が採れた場所に向かう。

 30分くらい歩き続けるといくつもの大木が生えている場所に到着した。

 早速落ちているシャボンの実を拾いながら歩いていると大きな音が周りに響いた。

 慌てて周りを見渡すとライルとスノウが東の方を向いてはいるがあまり警戒していない。

 逆に私の服の裾をかるくくわえて音がした方に行くように引っ張ってくる。

 何かあるのかな?


 不思議に思いながら引っ張られるまま音がする方に向かうと私と同じ年くらいの男の子があのシャボンの木を根元近くから蹴り倒していたところだった…。

 思わず唖然としたまま少年の行動を見ていると、彼は蹴り倒して残った切り株と土の僅かな隙間に間に足を引っ掛け思いっきり上に向かって蹴りあげた。

 根っこは宙を舞い、くるくると回り土を払いながら落下した。

 それを側に置いてあった子供が持つには無理がある大きさの斧を両手で持ち、落ちてきた切り株に向かって振り下ろした。

 バカンっという音が聞こえて切り株はいつの間にか薪へと変わっていた。

 少年は先に蹴り倒した気を薪にするに丁度良い大きさに斧で切り分けると手際よく薪に変えていった。

 全て薪に変えると新たなジャボンの木に狙いを定め、蹴り倒すために足に力を入れた始めたところで私は彼の後ろに忍び寄り少年の頭を思いっきりひっぱたいた。


 「何してるの!?

まだ、あんなに沢山実がなってるのに…!」


 いきなり背後から頭をに叩かれた少年はキョトンとした顔で振り返り私を見る。


 「ん?だってこの木、枯れかけてるから」


 「え?…枯れかけてる?」


 慌ててジャボンの木を鑑定する。


 名前:ジャボンの大木


 状態:虫が入り中を食い荒らされた事により枯れる寸前


 …んー、木に虫が入って確かに枯れかけてはいる。

 これなら殺虫剤と栄養剤、回復薬をかければこの木はまだまだ生きられる。


 「確かに枯れかけてるけどまだ、薬で治せるよ。」


 「ん、そうなの?」


 「うん、そうなの。」


 「わかった。切るのやめる。」


 「ありがとう!」


 少年が木の前から離れて直ぐに木の根本に近づきコルルカバンから殺虫剤を取り出し虫が入ったと思うところから中に流し入れ木全体に行き渡るように水魔法で補助する。

木全体に行き渡ったらそのまま十分くらい放置し鑑定で木の状態を確認する。


 名前:ジャボンの大木


 状態:中を食い荒らしてた虫は死滅

枯れかけ寸前


 やった!虫が死滅した!

 これなら根本の周りを回りながら栄養剤を二本分まけば後は回復薬を使えば治る筈!

 早速、殺虫剤の瓶をコルルカバンに戻してから栄養剤を二本取り出し根本の周りをぐるりと回りながら撒いていく。

 撒き終わったら正面に戻り回復薬を木全体かかるように魔法で霧状にして振り掛けてた。

 霧状になったの回復薬がジャボンの大木を包み込み綺麗な緑色の光を放ちながら木に吸い込まれていった。


 ドキドキしならジャボンの大木を鑑定する


 名前:ジャボンの大木


 状態:枯れていた部位が修復され、根が張り生き生きとしている。


 …よ、良かった〜〜!

ちゃんと治ってる!

自分で育ててる薬草とかには使ったりしてたけど流石に、木には使ったことがなかったからぶっつけ本番だけど成功して良かった…。

 これでこの大木は大丈夫。


 ほっとしたのもつかの間思い出す。

そういえば、さっき叩いたことまだ謝ってない…!

 慌てて後ろにいる少年に振り向くと少年は先程の薪を集め縄で縛りいくつも束を作っていた。


 「ん? その木、治ったの?」


 私の視線に気づいた彼が振り返り首をかしげる。


 「う、うん

治ったよ。」


 「そう。なら、俺帰るから。」


 こちらに背を向け、背負子に薪を括り付け背負い立ち上がり歩き出そうとする彼の服を慌てて掴んで引き留めた。


 「まって!まだ貴方を叩いたこと謝ってない!

…いきなり叩いてごめんなさい。」


 「別に気にしてない。

もう村に帰るし。

…そうだ一緒に来る?」


 「…え?」


 「ほら、行くよ。

走るから着いてきてね。」


 答える前に彼はあっという間に走り出した。

 慌てて近くで大人しくしてたライルに乗りスノウと共に彼の後を追い掛ける。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ