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やっと更新できた…。
家に入り壁に掛けてある時計を見るとまだ16時を回っておらずけれども外はもう薄暗い。
この世界での秋は暗くなるのが早く、15時くらいから日が落ちはじめ17時には辺りは暗闇に沈んでいる。
冬になれば更に日照時間は短くなり、空は雪を降らす厚い雲に覆われ一日中薄暗いなんて事は当たり前で、日が差し事はほとんどないって前に読んだ本に書いてあった。
夕食までまだ時間があるので、暖炉に薪をくべ火を灯す。
その近くに置いていたクッションに座り、先程までお尻に敷いていたドーナッツ型クッションを取りだし、針と町で買ってきた刺繍に使えそうな様々な糸を使い派手すぎないように気を付けながら草花を形作っていく。
途中で背中に回ってきたライルに寄り掛かり目を休ませ暗くなっていた部屋に気付き手を上にかざして魔法で光を灯す。
『我の行く道を照らし出せ ライト』
天井近くに直径20cmくらいの光の球が浮かび辺りを照らす。
んー、そろそろ夜光石を取りに行こうかな?
魔法があるから灯りを点けるのは苦労しないけど、別の物で代用できるならそれを使えば良いし。
てか、刺繍をするのに夢中になってて気付かなかったけど18時半過ぎてる。
夕食は何作ろうかな?
お昼に食べたコーンスープはもう無いし、夜だから体に優しいのが良いかも。
確か、冷蔵庫にほうれん草とベーコンにミルクと玉ねぎそれに町で買ったチーズとバター、パンもあった筈!
そうと決まれば早速パンを使ったミルクリゾットモドキを作ろう!
最初に鍋で細かく切ったベーコンとみじん切りにした玉ねぎを軽く炒めてから水とローリエを入れて少し煮込んでから火を止る。
その間に別鍋でほうれん草を沸騰したお湯で茹で鮮やかな緑色になったらお湯から取りだし水に入れ熱をとる。
熱がとれたら水から取りだししっかりとほうれん草を握って水を切り食べやすい大きさに切って置いておく。
鍋から水を捨て退かしたらバターと小麦粉、ミルクを使ってホワイトソースを作り先程のほうれん草と一緒に最初の鍋に投入する。
玉ができないように焦がさないように気を付けながらヘラでかき混ぜる。
とろみが出てきたら火を止めて、棚から木で作られたスープ皿を取りだしちぎったパンを隙間なく入れ、出来たばかりのやつをレードルで注ぎ最後に削ったチーズをパラパラっとかけて完成!
器を持って先程まで居た場所に戻りミルクリゾットモドキを食べる。
パンが周りのソースを吸っていて食べると口の中でじゅわりとソースが溢れて美味しい。
あっという間に食べ終わり器と使った鍋などの調理器具を綺麗に洗ってから水気をとり片付ける。
あ、食器用石鹸がキレかけてる。
そういえば、ボディーソープとシャンプーももう少しで無くなりそうだから新しいの作らないといけない。
材料はまだ在ったかな?
確認しなきゃ!
キッチンから出て暖炉の前を横切り保管室に入る。
此所でも光魔法を使い明かりを点け、材料の名前が書いてある引き出しを開け中身を確認する。
「…シャボンの実がない。」
石鹸等を作るのに一番必要なシャボンの実が無かった。
シャボンの実はこの世界に多く生息する大木からとれる子供の手のひらサイズの木の実で、堅い殻に穴を空け傾けると中から白い液体状の果実が出てくる。
それを専用の型に流し込んで風通しの良いところに二三日放置しておくと地球で良く見た白い石鹸が出来上がる。
ただし、原液のままシャンプーやボディーソープに使ってしまうと人の肌が負けてしまうため、これを水で十倍に薄めて使うのが一般的。
こうすればデリケートな肌を持つ赤ちゃんにも使える。
固形化した石鹸は主に洗濯や食器用に使われることが多い。
幸い実を付けるのは秋な為明日採りに行けば問題はない筈。




