家に帰りました。
遅くなりました
ジュースを飲みながらいつの間にか膝の上に頭を乗せて寛いでいたスノウを撫でてやる。
いつもブラッシングしているから毛がさらふわで何時までも触っていたくなる。
それにしても、この景色を絵に描きたい。
小さい頃から絵を描くのと物を作るのが好きで特に風景画を良く好んで描いていた。
家に帰ったら調合レシピで絵の具や色鉛筆を作れないか見てみよう。
もしも作れたらルル達と畑の世話の合間に描けば良いし作れば良い。
たしか、さっきみた出店の中にパレットに良さそうなお皿と木で作られたバケツも在ったし、筆も幾つか売ってた。
別の所では工作に必要な物も売っていたし今から戻って買いに行けば良い。
まだ、お金に余裕があるし今の内に必要な物や細々としたものは買っていた方が後で困らないしね!
そうと決まれば早速買ってこなきゃ♪
「スノウ、ライル。
もう一度出店に行くよ!」
声を掛ければ膝にいたスノウは直ぐに退き立ち上がった私の右側にライルは左側に陣取った。
そのまま二匹を連れて先程通った道に戻り出店で売っているお皿と木のバケツ、筆を何個買い、ノコギリ等の工具を幾つか買って適当に彷徨いていると私を呼ぶ声が聞こえ振り向くとアンナさんがいた。
「もう買い物は終わったんですか?」
「ええ、終わったわ。
ジョセフからコユキが出ていったって聞いて探してたの。」
なんで探してたんだろう?
成り行きで助けたお礼はしてもらったしそろそろ牧場に帰らないと日が暮れちゃう。
「コユキ、宿はもう決めたの?
まだなら私達が借りてる所に来ない?」
宿の心配をしてくれたみたい。
けど、今日は町の様子を見に来ただけだから宿は取ってない。
「…今日中に帰るので宿は取ってないです。」
「え、今日中に帰るつもりだったの?
なら、急いで門に向かった方が良いわ。
そろそろ外から帰ってくる冒険者とか商人達で門の前が騒がしくなるから。
引き留めてごめんなさい。」
「分かりました。
それじゃ、失礼します。
…ライル、スノウ急ぐよ!」
アンナさんに別れを告げてライルとスノウ共に急いで門に向う。
門に着くと確かに今から外に行く人や戻ってきた人達で騒がしい。
門の近くにある詰所に寄りたまたま居たアレクさんに冒険者のカードを見せてお金を返してもらい門の外に出た。
改めて空を見上げると随分と日が傾いておりもう少しで完全に暗くなる。
門から続く大きな道を外れて小道に入り森の手前でスノウに跨がる。
「スノウ家までお願いね。
ライルは付いてきて。」
「「ワフッ!」」
ライルが先に走り出しスノウが少し遅れて走り出す。
あっという間に森の中を走り抜け、森を抜けた先にある周りが木々で囲まれ結界が張ってある私の牧場に日が暮れ薄暗い中到着した。
ライル達は歩調を緩めて牧場内に入るとモモ達を放牧している所まで運んでくれた。
スノウ礼を言ってから降りルル達を放牧している場所を見るとルル達は居らず慌てて柵を越えて二つの小屋を順番に覗くとルル達はのんびりと餌を食べていたり水を飲んでいたり休んでいたりと自由にしていた。
一匹たりともかけていないことに安堵の息を吐いた。
小屋から出て柵の向こうで大人しく待っていてくれたスノウとライルを連れて我が家に入る。
家に入ったとたんに二匹は床に置いてある濡れ雑巾で器用に両足の裏を拭った後、ライル達の為に作ったクッションに頭を乗せて疲れていたのか直ぐにすやすやと眠ってしまった。
流石に連れ回しすぎたみたい。
「…おやすみなさい。
ライル、スノウ」
そっとライルとスノウの頭を撫でてから私もシャワーで軽く汗を流した後ベットに潜り込んだら眠気が直ぐにやって来て眠りに落ちた。
おやすみなさい。




