結界石を売ることになりました。
「では、コユキ様早速ですが結界石を買い取らせては頂けませんか?」
ニコラスさんが早速結界石の話しに入ろうとしたとき声がかかった。
「その話ちょっと待ってくれないか?
あんたや依頼主は名乗ったが俺達はまだ助けてくれたこの嬢ちゃんに礼も言っていないどころか名乗ってさえいない。
話しに入る前に名乗らせちゃくれないか?」
大剣使いの男性が執事を少し申し訳なさそうに言った。
その言葉にニコラスさんはハッとしたように私から放れた。
「さて、俺達も名乗らせてもらおう。
俺はBランクのジョセフ・ポールだ。
一応このパーティーのリーダーをやっている。
見ての通り大剣を使う。
そして、髪が長い金髪の美人がカリナ。
短髪で赤髪の美人がアンナだ。
んで、嬢ちゃんが助けてくれた金髪イケメンがアルフレッドだ。」
「同じくBランクのカリナ・アントマーヌよ。
私は魔法使いよ。
魔力回復薬助かったわ。
ありがとうね。」
そう言えば彼女には魔力回復薬を渡してたんだった。
「ジョセフ美人は余計よ。
美人なのはカリナだけで充分。
…同じくBランク私はアンナ・ジュリアよ。
見ての通り弓を使うわ。
宜しくね小さな魔獣使いさん。」
頬をほんのり赤く染めながらジョセフさんに言うアンナさん。
ジョセフさんに言われて満更でもなさそうだけど
乙女心は複雑なのかな?
「俺はBランクのアルフレッド・シーザーだ。
気軽にアルって呼んでくれ。
先程は助かった。
礼を言う。」
「はじめまして。
ジョセフさん、カリナさん、アンナさん、アルフレッドさん。
私はコユキ・ツキノです。
この子達は私の大切な家族で従魔のライルとスノウ。
黒い毛の子がライルで白い毛の子がスノウです。」
もう一度一礼して彼等をみた後、ニコラスさんに視線を戻す。
「ニコラスさん。
通常結界石は相場ではどのくらいの値段で売っていますか?」
「そうですね。
ほとんどの庶民は買えるので結界石一つ100イルから500イルほどで買えます。
しかし結界石も大きさと質で値段が変わります。
コユキ様がお持ちである結界石は通常より二周りほど大きく質は最高品質です。
ですから30.000イルはいくでしょう。」
私の質問にニコラスさんは直ぐに答えてくれた。
この世界では通貨は全てイルで統一されている。
だから1イルは1円ということになる。
それにしても、本当に30.000イルもするのだろうか?
内心で首を傾げつつ頷いた。
「…分かりました。
売ります。」
「売ってくださるのですね!」
また手を握られる。
その事に内心で苦笑いを浮かべながら頷く。
「ありがとうございます!
では、早速お渡しいたします。
30.000イルです。
お確かめください。」
ニコラスさんは財布から30.000イル取りだし私の手に乗せる。
「はい。
確かに30.000イルあります。
では、こちらを御受け取りください。」
手に持っていたのは仕舞い未使用の結界石を一つ取り出しニコラスさんに渡した。




