七話 ギルド
2010年7月12日
イツキのランクをBからCへと修正しました。
二人してあれからシンの森を抜け近くの街クザについた。
二人で歩いていると街中から人の視線を感じた。
「そんな珍しいローブを着ているからだぞ。」
「いやちょっとはそれもあるけど、大部分はちがうと思う。」
絶世の美女が街を歩いていたら自然と目が行くと思う、それとともに横で歩く男の俺には殺気がビンビンとばされているのが感じられる。
そんな男どもの視線を気にせずにユレイアは、
「にしてもここはなかなか暑いな。」
はぁ、とため息をつきながら長い髪を指で耳にかけるユレイア
「と、ところでこの街では何をするんだ?」
必死にその誘惑を振り切ってたずねる。
「お前はたしかはるか東の地からここに来たといっていたな?」
「ああ」確かにそういう設定だったな。
「だったらギルド登録もしていないんだろ?」
「なにそれ?おいしいの?」
「いいか、ギルド登録は様々な職業の人たちの組合なんだ。仕事をする上で必ずみんなはいっているな。」
「ユレイアはどのギルドに入っているんだ?」
「私は冒険者ギルドにはいっている。」
「じゃあ俺も冒険者ギルドに入る」
「言われなくてもいれる気だ。」
なんかもうちょっとこう、やさしさが欲しい。
通りにたつ立派な木造の建物が冒険者ギルドらしい。俺たちが中に入ると辺りがざわついた。僧侶の格好をした人もいれば、鎧姿の人、ローブ姿の人もいる。
「おい、あれユレイアだぜ。」「本当だ、あのユレイアだ」
「横の男は誰だ?ユレイアは男嫌いで有名だぞ。」
ユレイアは周りのやつらを無視してカウンターに向かうので俺も慌ててついていった。
「いらっしゃいユレイア、最近顔を見ないね。今日はどんな仕事をとるんだい。」
どうやらカウンターのお姉さんとユレイアは知り合いらしい。
「今日は私の仕事ではない、このイツキのギルド証を発行しに来た。」
「珍しいね?まあいいか、最初に説明するね。依頼はあそこにある掲示板から自分のランクと同じか一個上、もしくは一個下のレベルの依頼を受けることが出来ます。ランクは下からE、D、C、B、A、S、SS、SSSまであります。」
「ちなみに私はランクAだ。」胸をはってどや顔をするユレイア。
「俺の審美眼ではCだと思うが。」
「バカっ、そういう意味じゃない!」
「ハハハッww後はこの書類にサインして、あと血をすこしこの器にだして。」
サインは日本語で書いたけど、なぜか通じた。おねえさんに小振りなナイフを渡されて、たくさん血がでるように首にナイフを突き当てたらみんなが俺を必死になって説得してくれた。
「本当にちょっとでいいからな。」ユレイアは念を押す。
しぶしぶ指先をちょっと切って、銀色の器に血を流した。
そのままお姉さんはブツブツいいながら魔法をとなえる。すると血が固まって指輪になった。
「これが冒険者ギルドの印だ、今までにたおしたモンスターの経験値がその指輪に換算されるシステムになっている。死ぬまで外せないんではめる指をちゃんと決めておくんだぞ。」
「それは私に説明させて欲しかったな。」
落ち込むお姉さんもグッド!
右の人差し指にはめると指輪が二回光った。
「驚きましたね!指輪が発光するのはランクが上がった証拠なんです。あなたはさっきギルドに登録したばっかりで二回発光したので、Cランクというわけですね。」
やはりロッドマスターたおしたのが効いたな。
「ところでCランクってすごいのか?」
「すごいですよ!たいていの冒険者はCランクで大成したほうなんです。登録した時点でCランクになるなんて今までどんな所に暮らしていたんですか?」
俺は苦笑して流した。
登録したことだし、あとは武器屋に行ってイツキの装備を整えるか」
俺の能力は確かに万能だがいかんせん攻撃力に欠けるからな、ちょうどギルドに入ったことだし揃えるか。
「じゃ行きますか。」
そういうことになった。
これから更新速度がkskしていくようがんばります