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謎×謎

作者: 涼太朗

「問題でーす。股の下から手が生えているもの、なーんだっ?」



 娘の問いかけに私はぎょっとした。



 股の下から手が? 股の下から足以外のものが生えるというのか?



「そ、そんな化け物いるわけないじゃないか!」



めっそうもない!という表情で、私は娘に訴えかける。



「もう、パパー。これなぞなぞだよー。本気で考えちゃだめー。」



「あ、ああ、ごめんごめん。ちょっと本気になりすぎてしまったな。

いやぁ、ちっともわからないよ。」



「答えはねー、人形劇のお人形さん!」



 ああ、なるほど。言われてみれば股から手が出ているな。



 うーん、子どもの視点というのは実に面白いものだ。



「なっちゃんはかしこいなぁ。パパよりかしこくなるぞ、きっと!」



 えっへん、と言って娘は人指し指を前に突き出す。



「じゃ、もう1問!

パパがいる時にはいなくて、パパのいない時にはいるもの、なーんだ?」



 はて? 私がいる時にはいて、私がいない時にはいるものとはなんだろう?



 ふと、なぞなぞが解けたとき、私はついにやけてしまった。



「わかったぞー。ずばり、“幸せ”ってやつだなぁ!」



「ぶぶー。残念でしたー。


答えはね、ケンジおじさん!」




おい、誰だよ、それ・・・。

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― 新着の感想 ―
[一言] 最後の身も蓋もない答えに吹きました。 こういう話、好きです。
[良い点] クスッと笑ってします面白さがありました。 [一言] しかし、私は自分で“幸せ”と答えて、悲しくならなかったんでしょうか・・・
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