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身長1000mの巨大女子高生、世界を歩く  作者: トリーマルク
2025年4月9日~23日(メキシコ)
336/408

メキシコのSNSで新たなブーム。遠近法を利用して女子高生と同じくらいの身長になる『女子高生と写ろう』。避難が遅れるという指摘も

(2025年4月9日 10:10配信)




メキシコ国内のSNSソーシャル・ネットワーキング・サービス上で爆発的に人気を集めている新たなトレンドが、街中や観光地における撮影方法に大きな影響を与えている。それが「女子高生と写ろう」という遊びだ。この現象は、身長1000メートルの女子高生と同じくらいのサイズに見えるように遠近法を駆使して写真を撮影するもので、今やメキシコのSNSユーザーの間で広く拡散され、撮影スポットや一連のテクニックを巡る議論が巻き起こっている。しかし、その楽しみの裏で予想外の影響も現れつつある。


新たな撮影方法「女子高生と写ろう」

「女子高生と写ろう」という新しいSNSトレンドは、身長1000メートルを誇る女子高生の姿と自分が同じ大きさで並んでいるように見せるため、遠近法を駆使して撮影するというシンプルな手法から成り立っている。この遊びは、写真撮影時に自分と女子高生を異なる位置に配置し、カメラの角度や視点を調整することで、あたかも自分と女子高生の身長が同じであるかのように見せることができる。


特に注目されているのは、撮影者が地面にカメラを置いて撮影する方法だ。この方法では、女子高生を遠くに配置し、カメラを地面に置くことで、被写体とカメラの間に圧倒的な距離感を生み出し、遠近法によって撮影者の身長を女子高生と同じかそれ以上に見せることができる。この技術を駆使した写真がSNSで数多く投稿され、瞬く間にトレンドとなった。


また、女子高生が正面を向いているシチュエーションでは、撮影者が知らず知らずのうちに近づいてしまうケースもある。専門家によると、「女子高生が正面を向いていると、被写体との距離感を錯覚して、撮影者が近づき過ぎてしまうことがある」という指摘がある。このため、撮影中に突然距離が縮まり、見た目のバランスが崩れてしまうことがあるという。


SNSで拡大する「女子高生と写ろう」ブーム

SNSの利用者たちは、この新たなトレンドに熱狂し、地元の観光地や都市の中心部でこぞって「女子高生と写ろう」写真を撮影し、投稿するようになった。観光名所では、女子高生と並んだかのように見える写真が多数アップされ、どこにでも「女子高生と写ろう」の風景が広がるようになった。この現象はメキシコ国内にとどまらず、世界中のSNSユーザーにも注目され、次々と模倣されるようになった。


特に注目を浴びたのは、メキシコシティの中心部にある巨大な広場や、人気観光地の前で撮影された「女子高生と写ろう」の写真だ。撮影者たちは、女子高生の巨大さを強調するために特定の角度で写真を撮ることで、その圧倒的な存在感を際立たせている。観光地の周辺では、記念撮影をするために多くの人々が集まり、撮影を楽しんでいる様子が日常的に見られるようになった。


「こんなに面白い写真が撮れるなんて、SNSでみんなと共有したい!」と語るメキシコシティ在住の観光客、アンドレア・ガルシアさん(28歳)は、「どこにでも行って、遠近法を使って写真を撮るのが本当に楽しい。女子高生がこんなにも注目されているなんて、最初は信じられなかったけど、実際に写真を撮ってみると、そのスケール感に圧倒される」と興奮した様子で語った。


予期せぬ問題と懸念

「女子高生と写ろう」というSNSブームは楽しさと興奮を提供する一方で、予期しない問題も引き起こしている。特に指摘されているのは、撮影のために人々が集まりすぎてしまうことによる混雑や、避難の遅れが生じる可能性があるという点だ。


メキシコシティの中心部や観光名所では、観光客が一堂に会して「女子高生と写ろう」を楽しんでいる光景がよく見られるようになったが、その結果、緊急事態が発生した場合に避難が遅れる懸念が強まっている。混雑した場所では、非常に大勢の人々が集まり、交通渋滞や人の流れが滞ることが予想される。そのため、災害時には避難がスムーズに行われず、多くの人々が危険にさらされる可能性がある。


「このブームがどんどん広がる中で、緊急事態が発生した際のリスクが高まっていることに懸念を抱いています。もし大規模な災害が起きれば、群衆の中で冷静に行動することができず、避難が遅れてしまう可能性があります」と、メキシコシティ消防局の担当者は語った。「撮影が楽しみな気持ちは理解できますが、同時に安全を確保するための措置も重要です。」


また、専門家は「遠近法を使って写真を撮ること自体には問題はありませんが、撮影中に知らないうちに距離が縮まりすぎる場合もあるため、注意が必要です」と指摘している。特に、女子高生が正面を向いている場合は、その姿勢によっては視覚的な距離感を失い、撮影者が思わぬ位置に近づいてしまうことがあるという。こうした状況では、思わぬ事故が発生する恐れがあるため、安全管理が重要だ。


メキシコ当局の対応

SNSの「女子高生と写ろう」ブームに対して、メキシコ当局は対応を強化している。観光地では、過度な混雑を避けるための警備体制を強化したり、観光客が一定の距離を保ちながら撮影できるよう誘導したりする取り組みが行われている。


「このトレンドが社会に与える影響は大きいです。観光地や広場では、安全を最優先に考え、混雑を避けるための規制を行っています。観光客が楽しむことができる一方で、他の人々への配慮も必要です」と、メキシコ観光庁の担当者は述べた。


また、SNS運営者側も、このブームによる社会的な影響に対応し、利用者への注意喚起を行っている。SNSには「無理をしない」「安全第一」といったメッセージを表示し、過度な集まりを避けるよう呼びかけることが求められている。


結び

「女子高生と写ろう」というSNSブームは、メキシコ社会に新たな楽しみを提供し、観光地を活性化させた一方で、混雑による安全面での懸念も引き起こしている。人々がこのトレンドを楽しむ中で、今後の社会的影響や安全面への配慮が重要な課題となっていくことは間違いない。このブームがどのように進化し、社会とどのように調和していくのか、引き続き注目される。


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