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平和は退屈だ。別に争いが起きて欲しい訳では無い。ただ、何も起こらないのが保証されてるのはどこかつまらない。
だが、平和を失う代わりに「何か」が起こるのと平和が続くが「何か」が絶対に起こらないのだと、俺はおそらく前者を選ぶだろう。
「何たそがれてんだよ」
「いてっ」
脳天に鋭い痛みを覚え意識が現実へ引き戻される。
「チョップすんなって」
「なら働け。お前の父さんにチクるぞ」
「やめてくれ」
というのも父さんは昔、王都で冒険者をやっていたらしい。その冒険者ってのはよく分からないけどとても過酷なものらしい。
それゆえにこの村1番の実力者だから怒るととてつもなく怖い。とてつもなくだ。
それにサボってた訳では無い、薪を運ぶのに飽きてきたんだ。
「なんか言いたそうな顔だな」
「んな事ねぇよ」
そして俺はまた仕事に戻る。
ここはコルト村。人口は多いとも少ないとも言えず、全員が不自由なく暮らせる平和な村だ。
けど、それだけ。
毎日見慣れた景色を眺めて、薪を運んで、ご飯を食べて、寝て、起きて。それの繰り返し。
他の村との距離も決して近い訳では無いから誰もこの村から出ようとしない、なぜなら平和だから。
刺激が欲しい、とはいえ平和も欲しい。自分でも我儘だと思うよ。
「それと、アイラがお前のこと呼んでたぞ」
「なんだろ」
「好きです〜とか愛の告白じゃないか?」
「やめてくれ……お前が兄貴になるなんて考えたくもない」
「先にそれ運んどけよ」
「わかったよ」
仕事は仕事だし、先に運んでおくか。
「にしてもアイラのやつなんの用だろ。もしかして本当に告白……? いや、アイラのことは嫌いじゃねぇんだけどなんというか、これまで友達として接してきたから……何ひとりで喋ってんだ」
村の外れの薪置き場から家に運ぶ作業を着々と終わらせる。
「よし、これで最後……ん?」
最後の薪を運ぼうとした時視界に人影が映る。
なんだろう、こんな田舎に旅人なんて滅多に来ないのに。
「あのー何か用ですか? この村には何もないですよ?」
白い燕尾服に赤い蝶ネクタイと旅人にしては少しおかしな格好をしていた。
「どうしようか。いや、うーん」
何か考えてる様子だけど……
「あのー」
「お、ちょうどいいや、君に決めてもらおう」
「はい?」
「質問なんだけど、もし「何か」が起こるとしたら起きて欲しいかい?」
ドクン。
鼓動が速くなった気がした。
「……なに、か?」
「うん、なにか」
なんでこんな質問をするんだ、全く意味がわからない。でも、本当に「何か」が起こるのであれば、この退屈が変わるのであれば……
「まぁ……起こってほしい……かな」
「うん、じゃあはい」
一瞬だけその人がぼやけた気がする。
「この人、君の友達?」
次の瞬間その人の手にあったのは人の頭だった。
「……………………ケイン?」
それは先程薪を運べと言ってくれた親友の首だった。
「ほら、「何か」が起こった」
ニタァ……と男の口が広く裂ける。
「っ!!」
俺は咄嗟に村へ走り出した。
夢だと信じたい。その一心で走った。
「おいおい、どうしたんだよそんな大慌てで走って」
いた。ケインだ。
「ケイン……良かった」
「はい、サービス終了〜」
甲高い声が耳を刺すのと同時に風景が霧晴れる様に変わっていく。
「まったく君も馬鹿だよなぁ。こんな怪しい人とまともにやり取りするなんてホント馬鹿」
そう喋ってる間にも風景が変わっていく。
笑いながら話していたおじさん達、洗濯カゴを持ち川へ向かうおばさん、そして目の前で叱るケイン。
全員例外なく首がなかった。
「う、そだろ?」
「あ、なんだっけ、ほら、何か忘れてる……あ!」
パチンと指を鳴らす。
「この子ね、死に際でずっと君のこと呼んでたんだ。『カイリィ……助けてぇ、カイリ……』って、あはははは!」
ゴトッ。
神が指を鳴らすと足元に首が転がってきた。
「う、うあああああああああああああああああああ!!!!!」
「うるさっ、人間本気出せば声出るね〜」
耳を指で塞ぎながら笑う男。
「なんで、なんでこんなことを……」
色々な汁でぐしゃぐしゃになりながら問いかける。今更聞いたってみんなは帰ってこないのに。
「何から説明すればいいかな、えっと、まず僕は神様で、それでこの村から微かに悪魔の気配がしたから来てみたんだけど」
神? 悪魔……? 何を言ってるんだ。
「やっぱり気のせいっぽくてさ」
ケインやアイラはこんな頭のおかしいやつに殺されたって言うのか……?
「でもやっぱり悪魔が居たってなったらめんどくさいじゃん?」
いや、違う……
「そこで、君にこの村の人を皆殺しにするかどうかを決めてもらったの!」
俺が殺したんだ……父さんを、母さんを、ケインを、アイラを、みんなを。
「……せ」
「え?」
「返せよ!!」
「えぇっ」
「返せよ! みんなを! 父さんを、母さんを! カイを! アイラを!」
「だから〜君に決めてもらったんだって! 殺したのは君なの〜。まったく逆ギレもいいとこだよ」
腕を組みほっぺを膨らませるその仕草が俺の怒りをさらに増幅させる。
「あら?」
……しい
「悪魔の気配?」
こいつを、神を殺せるだけの力が欲しい! みんなの仇をとるためにッ!!
(……ラーハハハ! なんと強欲な男だ!)
っ……何だこの声!?
(飽くほどの平和の中刺激を欲し、貴様が望む刺激を手に入れたら今度はまた平和を欲し、更には目の前の奴を殺すための力を欲すか! なぁ、小僧?)
……誰だ!
「間違いない、悪魔だ。しかもこれは下級悪魔などではない……」
(貴様が呼んだんだろう? 力が欲しいと。貴様が望めば力をくれよう。ただ貴様には我の言うことを聞いてもらうぞ?)
怪しさ満点、ただの幻聴かもしれない。でも、もし本当に力が手に入るなら、俺は例え悪魔だろうと喜んで魂を売ろう。
──わかった。契約だッ。
「上級悪魔? いや、それなんかよりもよっぽど、これは……」
(英断ッ! 貴様の願い、大罪の悪魔が一柱、この【強欲】のマモンが聞き届けた!)
次の瞬間俺の体から爆風が起こる。
「……大罪か!」
あまりの強風に耐えきれず神は吹き飛ばされてしまう。
風が止み、砂埃も晴れて視界が通るようになると自分の姿に驚く。
「これが俺?」
瞳は赫く光り
目には額まで伸びたヒビが走り
爪は黒く伸び
頭には角が生え
髪は白く逆立ち蠢き
背中に禍々しい翼まで生えた姿は正しく悪魔。
(慌てるな、初めての異能だからな。体が順応しようとしているだけだ)
なら、しばらくしたら治るか。
(それより、俺様の能力についてだ。俺様の能力は対象の能力を簒奪するという能力だ)
なんだそれ。
(簒奪するには条件がある。
1.相手の能力を受ける
2.相手の能力を解析する
これらどちらか条件を満たさなければダメだ。今回は一度喰らってるから大丈夫だと思うがな)
『【感覚支配】を簒奪しました』
っ! おぉ、すごい。手に入れた瞬間この能力の全ての情報が流れこんでくる。
(ほら、来るぞ)
そのタイミングで遠方から高速で神が飛行し、砂煙をあげながら着地する。
「けほけほ、もっとゆっくり降りろよ」
「大罪ィイイイイイイイイ!」
なんだこいつ、さっきとキャラ変わってねぇか?
「まさかこんなチンケな村で大罪と出会えるなんてなんたる幸運ッ! これで我々、神陣営の勝利はほぼ確実ッ!」
おかしい、目の前にいる俺に話しているはずなのにどうも俺と会話をしていないようだ。
「なんの話をしてる?」
「あ? 餓鬼がしゃしゃり出んな……って、あれあれあれ〜? 君が大罪ィ? いや、依り代かぁ」
まるで俺を空気のように扱うやつを見て心底怒りが湧いてくる。
「……話にならないな」
(落ち着け、いくら力を手に入れたって闇雲に戦って勝てる相手じゃない)
「ふふん、君がどんな力を手に入れたか知らないけど、僕に勝てるかもだなんて考えない方がいいよ?」
にやけ顔でこちらを見てくる。悪魔の力を得ても勝てないぞと言わんばかりのムカつく顔だ。
「……ぐぁ……ああ!」
「ん?」
誰も動いてないのに突然苦しみだす。
「なん……だ!?」
自分の脚に違和感を覚えそれを見る。
「!?」
そこにあるはずの足が崩れていた。脚の断面は無数のヒビのようなものが走っており、自分からは見えないが顔のヒビも進んでいた。
「おい悪魔! 順応するって言ったはずだ!」
「ぷっ! もしかして大罪の力に耐えきれず自滅しちゃった感じ? ひゃははは!」
腹を抱えて地面を転げ回る様に大笑いする神。それもそうだ、自分を倒すために悪魔と契約を結んで自滅するのはもはや笑ってやらないと失礼に値する。
「くっ……そおお!」
「ほら、羽根も角も消えちゃったよ? もう死にかけだね?」
「こんなとこで……」
もう観念したかのように仰向けになる。
ヒューヒューと苦しそうな呼吸を繰り返し、掠れた声を出すのが精一杯だ。
「ん〜、そうだ! 死に際の君にひとつ良いことを教えてあげよう」
人差し指をさして先生のようなポーズをとり、チョンチョンと自分の首を指さす。
「く……び?」
「そう、首を切ればどんな神でも死ぬさ。いや、例外もいたっけ」
「なぜ……それを……」
「なんでって神だからさ、慈悲深いだろう?」
口が裂けるかと思うほど口角をあげてにんまりとこっちの覗き込む神。もう声すら出ない。
「あれ、そういえば【感覚支配】が発動しないな」
「簒奪したからな」
「んえ?」
瞬間、首から下が急に寒くなる。それと同時に視界がグワングワンと回転した。
ゴトッ。
何か重いものが落ちた音がした。
どこかで聞いたことある音だな。と神は一瞬思考し、ひとつの結論にたどり着いた。
あ、首だ。
自分の視界が地面と接していたことから自分の首が落ちたのだとやっと認識する。
「っ!!??!!???!!??!」
俺は屈んで、神の顔を覗き込みこう言った。
「馬鹿だね、死にかけのやつとまともにやり取りするとか、ホント馬鹿」
「ク、クッソォォ! な、何故ッ! 貴様がァ!」
首だけでも喋れるのか、気味が悪い。
「教えてやろうか? 俺は慈悲深いからな」
先程神がやって見せたようなポーズをとる。服装はスーツに、辺りは教室に早変わり。
「まさかッ……」
「お察しの通り、【感覚支配】を盗ませてもらった、あとはわかるだろ?」
俺が苦しむ映像を見せて余裕ぶっこいてる所を斬った。ここは村だったんだから包丁なんてそこらにある。
「そんなタイミングなんかどこにも無かったはずだ!」
「派手に着地しただろ? その時の砂埃を利用させてもらった」
「……くっ」
自分の失態に気づき何も言えなくなる。
「というか、そもそもこの能力にタイミングとかあるのか? そんなのいつでもいいだろ。例えば、今でも」
首の裏にいる俺が神の首を持ち上げる。
「なっ……!」
(正面の小僧が居ない!?)
先程まで正面にいた俺が消え──
「いや、いるかもよ?」
──たと思いきや、風景が溶けてまた現れたり。
「裏のやつが幻かも」
今度は裏の俺が消えて持っていた首を落とす。
「うわああ!」
「ほら、マグマまで一直線だ」
神の視線の先のは先程まであった地面が消えて、代わりに溶岩が待ち構えていた。
「あっ、死ん──」
「──でも実際は首を持ち上げられた感覚も溶岩も落下の感覚も全て【感覚支配】によって生み出された幻。安心しろ、お前は1ミリも動いていない。ってもう死んでるか」
先程まで喚いていた首は白目を剥き、泡を吹き、となんとも情けない最期で終わった。
「神ってのはこうも全員バカなのか? それともこいつが格段にバカなのか? なんというか……」
(勘違いしてるとこ悪いが、そいつは神じゃない)
「え?」
(お前と同じ依り代だ。大方自分で見てた幻影を信じ込んだ馬鹿だろう。ついでに言っておくと神に人間界のものは通用しない。たとえ核爆弾でもな。神を殺すには権能か異能で殺せ)
「こいつ一体なんだったんだ……そういえばあいつ神陣営とか言ってたな、詳しく知りたい」
(丁度いい、貴様には働いてもらうと言ったがまさにその事だ。
が、まず貴様は神魔大戦について知らなければならない)
「神と魔の大戦……」
(そう、いつからか思い出せない程昔から神と悪魔で戦争をしていたんだ。ここ人間界で)
「なぜだ? その言い方だと他にも世界があるように思えるが」
(その通り。他にも神界、魔界があるがどちらも片方の陣営に有利すぎた。神界に入ると悪魔は極度に弱くなるし、逆も然り。だからお互いの世界には入ろうとしなかった)
「だから間にある人間界か」
(ただ、人間界で戦争を起こすとなるとこの世界はものの7日で滅んでしまう。そこでいくつかルールが設けられた)
「依り代か?」
(察しがいいな。そう、ルールの一つは神は契約者を、悪魔は己が住まう依り代を作りそいつに戦わせる事で決着をつけようとした。
神なら権能、悪魔なら異能と呼ばれる能力を与えてな。)
「待て、だったらどうやったらその神魔大戦に決着が着くんだ」
(勝つ方法は一つだけ、契約者を殺すことだけだ。契約者が死ねば、そいつの神は死ぬ。そうして減っていけば敵の世界に侵入して鏖だ)
「なら頼みってのは神魔大戦に有利になるように神陣営の契約者を殺しまくれってことでいいな? てことは……」
視線を下の首に向ける。
(あぁ、そいつの神は今頃死んでるだろうよ)
──神界──
「ぐああああああ! 体があああああああ!!」
「ネラ様! 落ち着いてください!」
ネラと呼ばれる神が踠き苦しみ出す。爪で掻く箇所から体が砂になって崩れていく。
「あやつ! だから慢心するなと言ったんだッ! くっそぉぉおおおおおお!」
完全に砂になり、消えた。
そして、その光景を見ていた7人の天使。
「あァ〜? ネラのやつが死んだか」
──『蹂躙』のガブリエル。
「え〜もったいないなぁ。こいつの能力気持ち悪くて結構好きだったんだよね」
──『遊戯』のミカエル。
「その気持ち悪い【感覚支配】を破ったとなるとかなりの実力者だと思いますが、もしや……」
──『法』のサンダルフォン。
「大罪か」
──『正義』のウリエル。
「…………」
──『静寂』のイスラフィール。
「そうだね〜、僕たちも出ないと負けるかもね」
──『斬撃』のメタトロン。
「よし! 俺が出よう!」
──『無限』のラファエル。
この7体には多少の実力差はあるだろうが明確な序列はない。全員が全員この神界において最強格の実力を持っている。
「落ち着け、焦って逆にやられることは避けたい。大罪も既に【傲慢】は行動を始めているんだ、正義のため行動したいのは皆そうだが、纏まって行動されてたら面倒だ」
「…………」
「万全を期すってわけね〜。フィールちゃんもいいこと言うじゃん。僕賛成〜」
「なんでてめぇらは会話が出来てんだよ! 気味悪ぃわ!」
「であるならば時が来たら起こしてくれ! 俺は無限に寝る! はーはっはっはっは!」
「だな。俺もそれまで下位悪魔を蹂躙してくる」
くるっと翻しどこかへ向かおうとする。が、サンダルフォンに止められる。
「ガブリエルさん、いくら辺獄でもあっちに干渉しすぎるのは良くないです。法に従ってください」
「……あぁ? そんなのビビりを守るためのルールだろ? 俺には関係ねぇよ」
神魔大戦のルールを定めたのは悪魔側のラプラスとサンダルフォンの二名。お互いの陣営に公平性を保つように作られた法だ。
その法をガブリエルは'ビビり'と煽るのが好きならしい。
「おや、4世紀前に『奴』からしっぽ巻いて逃げたのはどちらさんでしたっけ?」
サンダルフォンも負けずに煽る。人間界で始める前の遠い昔の神魔大戦にて、ガブリエルは唯一の敗北を味わった。
「……んだよ、死にたいなら先にそう言えよ。アトミック──」
「【法創造】これより数秒間権能を使──」
瞬間、全ての音が消える。
「……静かに」
これまで沈黙を貫いてきたイスラフィールが発言する。
(あらら〜、フィールちゃんご立腹だね〜)
「……!(クソッ、イスラフィールか!)」
「……(”音”を発生させるものすべてを機能停止させる静寂の権能。敵だと考えるとゾッとしますね)」
「…………」
権能を解いたのか辺りに音が戻る。
「はいはい、同じ七天使同士仲良くしようよ〜」
「さすが、メタトロンは言うことが違うね」
ゲーム機をいじりながら見向きもせずにミカエルは呟く。
「それじゃあ今日はここらへんでお開きってことで〜。フィールちゃん行こうか」
「…………」
メタトロンは次元を切り裂きゲートを作りそこにイスラフィールと共に入っていった。
「ちっ、動くときは言え。ミカ!」
「はーい」
パチンと指を鳴らすとミカエルとガブリエルは姿を消した。
「……全く。権能をそんな雑に使うとは」
サンダルフォンは翼で飛翔していった。
「はーはっはっはっは、仲がいい!! 俺は寝るがウリエルはどうする!」
「俺はしばらく人間界を見ておく」
円卓の中央に置かれた巨大な地球儀を見つめている。
「うむ! さらば! はーはっはっは!」
豪快な笑い声をあげながら光の中へ消えていった。
──人間界──
コルト村を……みんなを殺したやつが死んだ。
(復讐が済んで少しは気が晴れたか?)
復讐……。
「そうか、そうだ。こんな事が起こったのは神魔大戦があるからなんだ」
他にも悪魔を疑われて被害を受けた人たちがいるかもしれない。
「ほかの犠牲者が出る前にこのクソみたいな神魔大戦を終わらせれば……」
(落ち着け、先の戦いで大罪だということはおそらくバレてる。どちらにせよ向こうから来るだろうからそう焦るな。そういえばまだ名前を聞いてなかったな)
「俺の名前? カイ……」
(カイ?)
「いや、リードだ」
(ふむ、これからよろしく頼むぞ)
「あぁ」
(それじゃあ俺様は少しやる事がある。起こすなよ)
悪魔の気配がスっと消えていった。
「人の体に入ってきて図々しい奴だ」
この旅の果てに何が待っているのかは分からない。
悪魔に命を取られるかもしれない。
だが、それでも構わない。
あの瞬間、俺は、カイリは死んだ。
今から俺は強欲な復讐者改め、リード・リヴェンとして生きていこう。
この力をくれた悪魔に感謝を。
そして、神達に復讐を。
今日から新連載始めます。
不定期連載という形で行かせてもらいます。モチベがあったり、筆が乗ると連日更新するかもしれないですので応援よろしくお願いします。
★5評価、感想、ブクマでモチベ上がります。
良ければお願いします。