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第1話 * 星降る深海 *
深く。
深く深く。
大概の生物は到達不可能な領域。
深海。
過去に雄大に海を闊歩していたであろう鋼鉄の巨船の墓場よりも、さらにその下。
世界の底、深淵。
まさかその暗闇を凝縮した黒一色の世界に、幾重ものの光が差しているとは想像できなかった。
無数の星が見つめてくる夜空に漂う、丸みを帯びた白衣の遊泳者。
眼下には星空と対を成す光の街。そして聳える紅の塔。それらを全て包むように咲き誇る蒼桜と、そこから舞い散る蒼き桜雨。
感動に言葉を忘れる。
――ここが、クレイドルの内部であることさえも。
ねぇ
アメが軽やかに口を開く。
あれが星じゃないって言ったらどう思う?
アメが満天の星空を指さして妖しく笑う。
あれ、そういえばここは、星の光すらも届かない海の底だ。
あれは、夜空ではなく海面の、はず。
全身に例えようのない寒気が這い寄る。
そんな俺の様子を吟味するようにアメが見つめる。
可笑しそうにこちらを見つめる瞳こそが、妖しく輝く星のようだった。
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