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第27章 * オープニング *
ーー巨大な魔力爆発が『ウォール』で起こった日。
紅い魔力を纏った爆風が過ぎ去り、顔を出した青空には雪のように天使の羽が舞っていた。
「いやあ、面白いものが見れたね!」
視界がぼやける中、純白の外套を纏った3人が目の前にいることがわかった。
誰だ?
「ああ、僕かい? そういえば、顔は見せていなかったね」
分からない?
3人のうちの1人が外套の背中を見せながら軽い調子で聞いてくる。
ノウ国のクラン、か?
「そうとも!」
嬉しそうに話す外套の男。
俺を助けたのか?
「助けた? うーん、その姿で助かったと言えるのかな? まあ、そういうことでいいや」
何が、目的なんだ?
「忘れたのかい? 決まってるだろ、僕たちの目的は」
その男は全世界に宣言するように言った。
「かつてこの世界を滅ぼした天使達の殲滅、さ!」
ようやく始まりだと、その男は笑った。
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