【第6話】恩人
さっきは抜けるのに何日もかかった風に思えた洞窟も今では15分ぐらいしかかからなかった風に思えた。これもエコーバードのおかげだな。もうここまで来れば安心だろう。だがこの島はそう甘くなかった。足に何か巻きついてきたので僕はすっ転んでしまった。僕は力を振り絞って洞窟を抜けようとしていたが、蛇と思える”それ”の方が力が強かった。諦めまいと頑張っていたのだが、いつの間にか手にまで巻きついていた!もう抵抗する術はない。あまりにも蛇を見下していた。最初蛇を連れて帰るために来たのに、その蛇に今は捕まっているのだ!こう考えてる内にもどんどん洞窟へ引きずり込まれている。
「助けてくれ!」その言葉も虚しく闇の中へ吸い込まれるだけだった。と思っていたが…?
「ビーーーーー!」
エコーバードの少しの間痺れてしまう特徴的な鳴き声が聞こえてきた。蛇達には効いてたようだが僕には効かなかった。「2度も救われたよ!ありがとう!」
「ピーーー!」僕は森へと走っていった。
案の定迷った。
洞窟をあんなに早く抜けたので油断していたが、そういえばここも迷う所だよなぁ。さっきと違ってそこらじゅうに蛇が居るし、やだなぁ。
「見つけたぞ!」
木の上から声が聞こえた。僕はその声に聞き覚えがあるので急いでその場を離れた。
「よく頑張ったが、もう終わりだ!」それは案の定あの少年だった。
「さっきは手加減してやったが今度は本気でいくぞ!pointed stone!」僕の足元から3mほどの尖った石が飛び出した!
僕は空中へ飛ばされた。
「まだまだァ!METEOR!」空中に大きい岩が出てきて違和感のある速さで僕に突っ込んできた!そして僕は地面に叩きつけられた。
「どうだ!俺様の真の力は!さァ!死ねぇ!」少年が僕に飛びかかってくる。
ぎりぎりで回避できたが、少年は勢いを殺さずそのまま連撃を仕掛けてきた!
8回少年は短剣を振ったが、5回僕に当たってしまった!「終わりだ。楽しかったぞ。」ん?あれは…「アーソラトブイシダー」
「馬鹿にしやがって!そんな子供騙しに乗るかよ!」「騙してないよ」「は?」
その時ちょっと大き目の石が少年の顔面に落ちた。エコーバードが大き目の石を持って少年の上で落としたのだ。自分より大きい石を持ち上げれるのは凄いと思う。「痛ァ!」少年が怯んだ隙にナイフで少年の両足を刺す。「まだだ!METEOR!」「甘いね」さっきは空中にいたので避けれなかったが空中にいなければ楽に避けれる。そして冒険者用ポーチからロープを取り出し、少年をぐるぐる巻きにする。
「くそっ!まだだ!まだだ!」少年はじたばたしている。
「Heal」僕はもう一つの使える魔法で少年の傷を治した。だからさっきやけに傷をつけてロープでぐるぐる巻きにするのを狙ってたのだ。一時は少年の事をほっといて逃げようかと思ったけどね。
「仲間が助けてくれるだろ。じゃあな」
「まてぇ!」僕はエコーバードと共に森の出口を探しに行った。…………………