【第2話】迷子
さっそく迷ってしまった。
ここはどこだ?…あれ?さっきから同じ所をぐるぐる回ってる気がする。
「ええい!もうヤケだ!」僕は適当な草むらへ突っ込んでいく。草むらの先には洞窟があった。やったぜ!
…ていうか草むらの高さ的に見えてたはずなのに、なんで見えなかったんだ?それほど焦ってたのか?木の上の鳥が僕を嘲笑ってるように見えた。
まぁ洞窟を見つけれたからいいんだ、僕はさっそく洞窟へと足を踏み入れた。最初は日の光で明るかったが当然ながらだんだん暗くなっていった。ここで僕の数少ない強みが役にたった。そう、魔法だ。
「FIRE!」よしよし明るい。他の人からすれば普通のことだが、これが僕に出来る一番の事だ。さて、奥へ進もう。…………………………
迷った。
また迷った。僕って方向音痴なのか?いや森はともかくこの洞窟は迷うのも無理はないと思う。足元しか見えないし。もしかしたら迷ってるふうに見えるけど本当は進んでるかもしれない!と、言うのは甘い期待だった。
入口に戻っていた(´•ω•̥`)
もう一回入ってみよう、今度はちゃんとどこかに着くはずだ。もし着かなかったらこれは出口のない洞窟と思って別の所を探索しよう。……………………………………………………しばらく歩いてると光が見えた
「あれは入口か?それとも出口?」
それは出口だった!思わず叫びそうになる。何日も洞窟で過ごしたように思える。そしてもう一ついいニュースだ。
蛇の抜け殻があった!