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俺と聖女でひとつの身体  作者: 天川 和
真巫女編
30/268

29:100の呪いを持つ巫女


「「神国某所」」


星を眺めていた。空はいつもと違って見える。『星読みの真巫女』と呼ばれてはいるが、自分の運命など読みたくはなかった。ましてやそれが自分の『死』なら尚更だ。星は私の死を暗示していた。それは、私の内にあるモノのせいなのか、あるいは…………。



(あおい)、いるか?」


襖を隔てて声がかけられた。誰も私を直視できないのだから当たり前だ。


「はい、お兄様」


「王国では『八翼(はちよく)』が確認されたそうだ」


八翼(はちよく)様が?」


「幸い、『ツガイ』には、なっていないようだ」


「そうですか……」


「今の内に始末しろ。お前の『呪い』はその為の物だ」


『呪いの巫女』そう、それがわたし。そうか、いよいよ来たのだ。星が流れたのは、このことを暗示していたのだろう。


「はい、お兄様」


「今日までこの時の為に生かされたのだ。役に立ってみせろ」


「はい、お兄様」


兄でさえも私を見ようとはしない。誰だってこんな醜く呪われた顔を見たいとは思わないだろう。見ただけで災いをもたらすのだから。


「私の中の『100の呪い』をもって必ずや……」


そうつぶやくと少女は目を伏せた。きっと、もうここへは戻れないのだ。

星はそう告げていた。



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