11:解呪の始まり
「それでは『解呪』を始めるが……」
姿見に目をやる。
王国第三聖女候補、呪われていたレムリ。
レムリの痛みを、心を救おうとしたスタア。
神によって入れられた聖女の身体。
少女達が最後に掴んだ蜘蛛の糸である俺。
それらが一つとなって目の前にあった。
神が俺を『聖女』の身体に送ったのなら、それしか方法が無かった。そうしなければ間に合わなかった……との事だろう。
俺がここに居なければ……例えば何処かの大地に『転生』し、何処かの空で王国第三聖女の死を知ったのだろう。
そうして俺は思うのだ。ただ、そうか……とだけ。
だが、もしもを考えることは無意味だ。
何故なら……俺は今ここに居る。
俺にならできるはずだ。対象が『呪い』であるならば。
俺にならできるはずだ。
なぜならば……。
(うれしそうだな?ディア?)
(いいえ。101個目の呪いはどんなモノかと思っただけです)
『解呪』した呪いは俺に刻まれる。これまでそうだった。
知っているのか?……まさかな
(『ディア』!『呪い』の『解析』!反発は全部俺に回せ!)
(反発を全てひとりで受けるつもりですか?)
(お前は知らないだろうがな、『解呪』は俺の十八番だ)
(存じてますよマスター。私は誰よりも貴方のことを……だから進言するのです、マスター。……私は『相棒』ですから)
(そうだったな。……今は『ディア』がいたな)
一人で死んで逝った前回の俺ではないのだ。
(『解析』入ります!)
(あ……ああ、頼む!)
さて『聖女』様の『呪い』とやら。断言しよう。
間に合った現時点で俺達の『勝ち』だ!!
『聖女』は俺が救う!!




