表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺と聖女でひとつの身体  作者: 天川 和
復讐の聖女編
107/268

106:俺と真巫女でひとつの身体(1)


 さて……。


 (身体能力的はレムリとスタアの丁度中間ってところか)


 軽く跳ねてみる。


 流石『真巫女』だ。少なくとも俺の肉体よりはステータスが高い。


 まぁ、当たり前と言えば当たり前か。『真巫女』とは選ばれた神国のエリートだ。


 視線を下に向ける。


 俺の跳躍に合わせて、二つの膨らみが跳ねていた。


 この感覚は男でいる限り味わえない。サイズ的にはリテリさんに次ぐ大きさってところか。侮れないな、神国の真巫女。


 ならば、俺が皆を代表して少しだけ感触を……。


(ちょっと、何してるのかな?)


 現状、肉体の主導権は俺に変わった。この先のやり取りを説明している内に。


「自分でやってっ!」


 ……と許可が出たのだ。


(あ、いや、準備体操をすこしな。慣れておかないと転ぶだろ?)


(ふ~ん。言っておくけど、変なところに手を持って行ったりしないでね)


 すまん、皆。感触の説明は次の機会だ。


(心配するな、俺は紳士だ)


(どうだかっ)


 全く信用が無かった。


(心配いりませんよ。マスターはチキンの中のチキンですから、そんな度胸ありません)


 言ってくれるね、ディアレスさんや。俺だってやる時はやる男だ。ただ、今は本気出していないだけだ。それに、チキンの中のチキンって男の中の男みたいで少しカッコイイよね?


「あー、あああー。私は葵。好きな食べ物は天ぷら。趣味は盆栽。皆からは少し天然入ってるねって言われます。よろしくっ」


(今度は何?バカなの?)


(発声練習だ、肝心なところで噛んだら台無しだろ?)


(何処の合コンの自己紹介かと思ったわよ。しかも、頭悪そう……)


 合コンを知っているとか、神国の真巫女……ますます侮れんな。


「まぁ、こんなもんだろ。葵を完璧に演じて見せるさ!」


(ちゃんとメイド歩きしてよね?)


(…………)


 なにそれ?


「おう、任せろ」


 メイド歩き、めいどあるき、冥途歩き?


(マスター?手と足が同時に前に出てますが……)


(はぁ、もういいわ、急ぎましょ。本当、緊張感のかけらも無いわね)


 確かにそろそろ気を引き締めるか。


 スタアの行動については検討がつく。あの肉体を破壊しても俺自身は死なない確信があったのだ。そしてその行動を誰かに見せる必要があった。


 その人物……としておくが、人物は今の俺の肉体がディアレスが生み出した『魔体』であることを知らない。


 『呪い』である『ロクヌス』を使い、他の肉体を共有できることを知らない。


 分からないのは行動を起こした理由。そして笑顔の理由。あの笑顔には意味があったはずだ。俺を後ろから刺して笑顔でいなければならない理由。


 普通に俺を刺して嬉しかった……は、有り得ない。自分の身を危険にさらしても常に俺の安全第一で行動していた『スタア』らしくない。


 そう、らしくない……のだ。


 だが、本人だった。




(お、いたいた)


 今回の俺の葬儀でそれこそ『らしくない』行動を取ったもう一人の人物。


 ファウ=バルドの妹。


『リリス=バルド』


 時間をかけるつもりは無い。今回は初めから全力で行く。


(ディアレスっ!リリス=バルドを解析!)


(はい、マスター。リリス=バルドの解析、入ります)


さ てリリス。お前はどうだ?本人か?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ