◇ 閑話休題その7 ルギエに関して ◇
キキさんたちのパーティ、四番目の仲間である「八剣のルギエ」。
男装の乙女チックアタッカー。
この作品には出てこないキャラクタですが、このルギエを主人公にした作品も書いてみたいな、と思っています。
3.四番目の仲間 八剣のルギエ
○見た目と性格
長身で黒い短髪、筋肉質の身体に、日に焼けた健康的な肌。髪と同色で力強さのある瞳を持つ女性。
動きやすい格好を好み、肌の露出もあまり気にしないため、普段は薄着。
戦闘では長袖のジャケットとダブついたズボンに、金属製の手甲と脚絆、羽飾りの付いた鉢金を着用する。
年齢はキキさんよりやや下。仲間になった順番も後。
性格は単純で正義感が強く、筋が通っているかどうかに拘り、何事も白黒をはっきりさせたがる。いわゆる竹を割ったようなタイプ。
その単純さを苦手と思う人も少なくないが、ハキハキとしてよく笑い、誰とでも仲良くなるような人懐っこさもあるため、嫌われることはあまり無い。
武術や戦闘能力への自尊心は強く、アタッカーである事をアイデンティティとしている。そのため周りからは男性っぽいと見られているし、それは本人も理解しているため必要以上に男性的な振る舞いをすることもあるが、内心では「可愛らしいこと」への憧れを持っている。
例えば、なりたかった職業が「お花屋さん」や「お菓子屋さん」などだったり、将来の夢が「かわいいお嫁さん」だったりする。
人や物をすぐに好きになってしまう惚れっぽさがあるが、心の底から惚れ込むという事は稀なため、飽きっぽい性格と見られる事も。ただし心底惚れたものに対しては真面目で一途。それは武術に対しても、また異性に対する恋愛感情でも同じである。
○生まれと仲間になった経緯
古戦場にて、折れた八本の剣が大気に満ちる魂と習合して生まれた。
硬質の外骨格の身体を持ち、四本の脚でかつての激戦の野をうろつきながら、剣と一体化した四対八本の腕で眼に付くものを切り裂いていた。
人々がこれを畏れ、その地区の主教を通じて退治を依頼。請けたリーダーたちが、激しい戦闘の末に討ち果たし、名前を与えて仲間とした。
名前と理性を持ってからは姿も変わり、人間の女性のような格好になったが、その本性は八本の腕と四本の脚を持つ異形。仲間になった後でも、戦闘でピンチに陥ると理性を失い、その本性の姿で暴走し、敵も味方も切り刻もうとする。
仲間になってからは武術の訓練に精を出し、様々な武器を使いこなすようになる。弓やボウガンも扱うが、基本的には近接武器を好む。中でも長い鞭と短剣を常用し、状況によって使い分ける。
しかし、本当の強敵と向き合った時には、八節の蛇腹刀を抜く。
理性を失って暴走する時には、この蛇腹刀の一節一節が剣となり、八本の腕となる。
○能力とパーティでの役割
戦闘においては、典型的なアタッカー。常に最前線で敵に強烈な斬撃を加える。とにかく攻撃一辺倒の動きをする。
その機動力と攻撃力はパーティでも随一。先の先を取るファイトスタイルで、一対一だろうが多数相手だろうが苦手にはしていない。しかし、攻撃に特化するあまり防御には難があり、彼女の攻撃をしのぎ切って反撃してくるような相手には分が悪い面がある。
奥義は、不動の構えから威力絶大の先制攻撃を放つ「不動剣」。その一撃必殺の技から逃れ得る敵は“ほぼ”存在しない。
パーティの行動方針に口を挟むことは少く、キキさんが立案した計画や、実戦でのルサの指示を、ほぼ無批判かつ忠実に実行する、まさにパーティの剣。
普段の生活では、趣味として料理を好み、パーティ全体の食事をキキさんと共に賄う。
料理の腕はキキさん以上で、日常的な食事はともかく、お菓子などの特別な食べ物に関しては彼女の独壇場。
また、料理の素材に拘るあまり、館の庭に小さな畑を作っていた。
お菓子の試作品を作ってはワシリーに食べさせ感想を聞いていたため、ワシリーからよく懐かれている。
○一言紹介とその後
パーティの攻撃担当兼ムードメーカー。頭がいいとは言い難いが、どんな苦境であっても笑顔を見せる楽観的な性格と、どんな窮地も力技で切り抜けるだけの実力を持つ女傑。
料理が上手く、そのためワシリーからよく懐かれ、ルギエも彼女を可愛がっている。
ルサとは少しタイプが違うが、頼まれると嫌とは言えない性格。ただしルサのような万能性はなく、だいたいの場合、最終的には力づくで問題を解決する。
リーダーが異世界へ行ってからは「かわいいお嫁さん」になるために館を出て、「花嫁修業」と称して放浪するが、その能力と性格から、世の中の不義を見逃せず事件を解決して回る事になる。
やっていることは実質「武者修行」であった。
それでも、ある出来事を切っ掛けに一人の男性に惚れ込むのだが……。
それはまた、別の話である。
引き続き、本編第四話第一章「愛情に包まれて」をお楽しみください。




