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7.相対的な価値観と絶対的な価値観

父親から、植え付けられたものは、その後、長い間、私を苦しめる価値観となって、私に張り付くこととなる。


 私は、随分と時間を掛けて、歪みの形を修正していった。


 私は、自らには価値がないことと、価値とは、結果で判断するものだということと、子供は親に対して、いつかは孝行をしなければならず、金銭的にそれを返さなければならないと身体の爪先にまで考えをしみ込ませられたように思う。父が思う常識的だと思われる価値観を身体にしみ込ませる過程だ。


 その価値観の中には、特に他者に対するものとして、


 人とは、常に金額しか見ておらず、本当に苦しい時には、肉親しか頼れない、といった、固定的な絶対的なものも含まれていた。


 女性は、女性らしくを求められる一方で、男性的な作業も小さな頃からさせられた。


 それら全てに私は従順に従ったが、それは、将来の私自身の夢にまで及んでいた。


 父親は、私の絶対的な支配者だったように思う。


 私は、ある段階に至った時に、……私は自らの先を誰の為に夢見ていたんだろうと唖然とすることになるけれど、それはもう少し先の話だ。


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