5.刹那的な考え方と人への向き合い方(2)
随分、間が空いてしまいました。まだ読んで下さっている方はいらっしゃるだろうか。読んでいらっしゃる方がまだいるのなら、私は、書こうと思います。……すごく、情けない私の話を。
目の前のあなたには、どのような世界が見えていますか……?……私が、死しか見えていなかったあの頃、私の世界は、全て、どこか現実味がありませんでした。
私は、死に囚われる前から、自らが汚いと感じ、嫌っていたことはもうお話しましたね?その時のお話からしようと思います。
……何故、自らが汚いと思っていたのかその話の過程を。
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私の、物心ついた時の一番目の記憶が、何か、お話したら、どのような反応が皆様から来てしまうのか怖くなってしまいますが、……それでも、打ち明けると、私が物心ついた時の一番目の記憶だと思っているものは、”人を蔑む気持ち”でした。
……人は、よく、子供は、純粋無垢で、天使のようだ、天使のような……と、表現されるでしょう……?……私も、そのような純粋無垢なものに、美しいものに、綺麗なものに憧れる者の一人です。……でも、その憧れる気持ちは、同時に私が現実を直視してこなかった今につながっています。まるで夢の中のような、不確かでふわふわしたリアル。……それは、間違いなく、あの一番目の記憶の、感情から始まったのだと私は感じています。
……私に限って、……私は、そんな美しい子供であるはずはなく、一番目の記憶から、”人を蔑む気持ち、煮え立つようなマグマのようなどろどろしたそんな嫌なものを抱えた感情”の記憶を初めから持ち合わせていた子供だったんです。




