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3.死というものに憧れ取り憑かれて
私の半生は、死にたがりだ。
それは、8歳のある日から始まった。
私は、それまでは、絶対に死にたくない人間だったが、その8歳の学校からの帰り道、夕焼けに染まる真っ赤な空を見上げて、突然、理解した死というものに、私は、取り憑かれた。
その時の私が、理解した死というものはとても恐ろしく私は、涙したが、同時に怖さに疑問を持った。
私という汚い人間が生きていることに対して感じていた異様な圧迫感。私は、自分が嫌いだった。
その日、私は、死ぬための期限を決めた。
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