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1.反省
私は、中途半端な人間だった。今年は、それがいよいよ剥き出しになり、眼前に表れる年になりそうで、今から不安に押しつぶされそうだ。妹は、少し前にオーストラリアへの海外留学を終え、弟は、来年にはフィジーへ青年海外協力隊へと向かうらしい。私のすぐ下の弟には、もう可愛い男の子が2人もいる。……停滞しているのは私だけだ。
私は、家族には、話したことが無いが、ある人に5年間に渡りお金を貢いでいた経験がある。額は、60万程で、そこまで大きくは無いが……大した稼ぎも無い私が60万も出したのにはやっぱり、それなりの理由があった。その貢いでいた人には、今、憎まれるか恨まれるかしている。当然、音信不通となった。
何でと思われるかもしれないが、このような出来事が象徴するように、私の感覚や生き方は、やはり、自分で考えてもおかしく、異常で破綻している。その音信不通となった人以外にも今まで関わってきた方々の存在が私の中で影を落とす。
傷と言って、自らを温く癒すのにはあまりにも浅ましく感じる私の生き方、それを思って、じゅくじゅくと胸が痛む。




