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突然の終わり

ワールドトライアングルの世界にフルダイブを経験しにゲーマー達がログインして2ヶ月近くが経っていた。

俺たちの同盟は最弱で全部の同盟戦争に敗退していたが、最下位の同盟がそれ以上悪くなる事はなかった。

2回目の同盟戦争の終了とともにアップデートを予定していて、アップデート中俺たちはどうなるのかと思ったが普通に2つ目の砂漠の町に出された。

「俺たちログインしたままアップデートできるんだな」

「おぉん、驚き」

「致命的なバグがない限り5ヶ月鯖を再起動しないで運営できる設計だからチャンネルごとにアップデートでもしてるんだろ」

「チャンネル自体存在したってはじめて聞いたぞ」

「おぉん、同じく」

「BBSで前見た情報だとプレイヤーの接続位置やパーティーやギルドの情報をベースにして自動で最適なチャンネルを割り振るらしい」

「なにそれ、チャンネルごとのメンテも自動割り振りも未来感パナイ」

「チャンネル自動割り振りは2010年代のネトゲにもあったシステムだぞ」

「おぉん、同盟戦争は?」

「多分同盟戦争独自のチャンネルがあるんだろう、全チャンネルのプレイヤーが接続できるような」

「殺したはずのNPCが生き返ってるときがあるのもソレか、たまに殺し損ねたのかと思って賞金かけられると思ってヒヤヒヤする」

「おぉん、イルさんそれ多分ただのリポップ」

「イルさんはイベントNPCすらも殺しすぎだと思うんだが・・・・・」

チャンネルごとのアップデートと、各ユーザークライアントアップデートには合計で1時間を予定していた。

クライアントをダウンロードしたときには7テラもあったのにアップデートはグラフィックなどを読み込まない内部バランスの変更なのか早かった。

アップデートの詳しい内容は分かっていないがコンセプトは旅だった。

アップデート中は1時間ずっと話し合っていたが、アップデートが終わったらしくGMからメールが届いた。



本日15時から16時を予定していたアップデートは15時57分に終了しました。

第1弾Journey(旅)の変更点は以下の通りです。

各同盟の最初の町に旅ガイドNPCが設置され会話すると他の同盟に行く船に乗る事ができます。

他の同盟のエリアを探検してみよう!

ギガマックスオンライン ワールドトライアングルホノルルギガサーバー


「最初のアップデートからカッ飛ばしてるな」

「おぉん、毎回同盟戦争で1位のドラゴンとか何でも安くていいんじゃね」

「なら、行ってみるか?」

「行くのは賛成だけど歩きで」

「賛成」

俺たちは歩いて最初の町まで向かい旅ガイドNPCに話しかけて船でドラゴン同盟の最初の町に向かったが途中でバグなのか視界が真っ暗になった。


激しい頭痛がする。気がついたら、病院のベッドで寝ていた。

体が重い。

起きた俺に対して親が泣きついてきた。

状況がいまいち掴めない。

親の話によると頭に変なのを被って妬く3ヶ月間眠り続けてたらしい。

頭に変なのを被ってというのは恐らくヘッドセットのことだと思うが、俺の記憶だと世界初のフルダイブVRMMOのワールドトライアングルを始める前にヘッドセットのセットアップをしていた以降覚えがない。

ヘッドセットは他のフルダイブゲームでも使われていたので危険はないと思う。

医者の話を聞くと、一度俺の記憶はクラッシュしたらしい、そして鯖に保存してあった記憶データを元に一度クラッシュした脳に記憶データを入れなおしたらしい。

まるでSFだな。

体の脂肪も筋肉も無くなっていたのでリハビリに筋トレ生活を強いられて1ヶ月してやっと家に戻ってきた。

早速スカイプを起動して他のギルメンの様子を確認する事にした。


イル

おっす、戻ってきた皆いるか? 20:16


ブライト

おす、戻ってきたか 後はゆんちゃんだな 20:17


イル

通話いける? 20:17


ブライト

OK 20:17


スカイプのビープ音が鳴る。

「おっす、ゆんちゃん戻ってきてないの?」

「ゆんちゃんはまだだな、俺が一昨日帰ってきたばっかり」

「そんなに近いならすぐ帰ってきそうだな」

「うむ」

「とりあえず、どうしてこうなったんだ?」

「ワールドトライアングルの鯖に致命的なバグが出て鯖を落としたらしい。俺たちはワールドトライアングルに接続してクライアントのバグでログアウト出来なかったけどサービスはやってたらしい」

「やってた記憶がないからどうも分からないんだよなぁ」

「やってたプレイヤー全員記憶がサービス開始前に戻ってるみたいだな。医者の説明でも聞いたけど脳に記憶書き出しとかSFかよ・・・・」

「覚えてないならゲームの評価しようがないな、2段目のアップデートでアニメとコラボ予定だったよなー、ゆんちゃん戻ってきたらやる?」

「やるか」

それから3日後にゆんちゃんが帰ってきた。

「おぉん、ワールドトライアングルで全員死にかけたのに皆やる気あって受けるわ、僕もやるけど」

正常にログアウトできないバグも直っていたので俺たちは乗り気だった。

しかし、あんだけ被害者出しておいてなんでサービス停止にならないんだろう。

俺たちはワールドトライアングルの世界に再びダイブした。

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