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番外編 ゆきちゃんの恋愛教室1

まなみの姉のような存在、雪子視点での番外編です。

雪子がまなみに教えた、大人の男女のあれこれ・・・とは?


雪子と銀太がいちゃついてます。三話で完結。どうぞ(^O^)/

「マジ!? マジで!」

「はいはい、マジマジ。本当はこんな電話するつもりなかったけどね。

ゆっこ、僕たちのために色々気を揉んでくれてたみたいだし。

マナにも良いアドバイスをくれてたみたいだし。

お礼を言っておこうかなと思って」

「よかったね! おめでとう、ユウにいっ!」

「・・・今週末はおばあちゃんもゆっこんちに泊まりに行くらしいし、僕らは、家にこもって二人でゆっくりしたいから、くれぐれも家に来ないように。

他の奴らにもそう言っておいて」

「うっわお! ユウにいってば、やっらしーい! わかったよーん! 」

「じゃ、よろしく」


ユウ兄とまなみがようやく、もう一度言うけど、ようやく!結ばれたって報告を受けて、あたしはその場で受話器をほおり投げて、一人でバンザイをした。


そして、銀太と喜びを分かち合うために部屋を飛び出した。

夜だって、「銀太のとこ、行って来るー」の一言でうちの家族はオッケー。

なんてったって、未来の婿殿だし。

なんなら「泊まってくるー?」なんて返されるくらいに信頼されてる。

あたしが行ったり銀太が来たり、そんなのは日常。




「ぎーんた! 超ハッピーニュースよ! 聞いて!」

銀太の部屋に着くなり、お布団にぼふんと飛び乗って占領する。

銀太は動じることなくスポーツ雑誌を読みながら「おー」とか言ってる。


さっそく早口にさっきのユウにいとの電話を一部始終話すと、銀太もニンマリ笑った。

「そりゃめでたいのう、週明けは赤飯持ってユウ兄んとこ行かんとなあ」

「あら、ナイスアイディアー。ふふっ」

笑いがこぼれる。

だって、・・・どれだけかかってんの。

二人が恋人の関係になってから、何年? え、四年? マジ?

どれだけあたしと銀太がユウ兄をせっついたか・・・。ねえ!



*****


二人が付き合い出して数ヶ月した頃、あたしはユウ兄に聞いた。

まなみとはどこまでいったのって。そしたらあからさまにイヤそうな顔をして、

「それ、昨日銀太にも言われたよ・・」って。「この似たもの夫婦め」なんてボヤかれたけど、そんなことはどうでもいいの。


気になるんだもん、仕方ないじゃないってつい怒っちゃった。

ちょっとしつこく聞いたら、まだなんにも進展ナシだって教えてくれた。

マジ驚き。

だって、あたしと銀太は告白のその晩に初体験になだれ込んだっていうのに。

この奥手っぷり。ユウ兄ってこんなヘタレだったの?


そう思ったから言ってやった。

「ユウ兄、今時、女のコだって待ってるものよー?

思いが通じ合ったっていうのに何にも手出ししてくれないんじゃ、自信なくしちゃうじゃん」って。

そしたらこう返された。

「マナは今時の女のコとは、ちょっと違うから・・・。

そっち系の知識はまるでなさそうだし、慌てずゆっくりやるからほっといて。

ゆっこも銀太もヒトのこと気にしすぎ」

そんなー。ツレないなあー。

それにしても、ホントなの? そっち系の知識ゼロって。

それはそれで興味あるなあ。



というわけで、その日の夜まなみがお風呂に入りに来た時、ちょいと強引に誘ってお泊りしてってもらうことにした。

一人で帰ることになったユウ兄には、ええーって文句言われたけど。


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