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12の狩人  作者: yasao
零章
2/14

殺人許可証

登場人物紹介ですね。

本編は次回からになります。

【対人殺害許可証:この許可証を保持する者の、刑法における「殺人罪」「致傷罪」「銃刀法違反罪」を、無効とする。】









【月刊3rdWAR特集~殺人許可証保持者の今~】


げん 雷光らいこう

現在の年齢25歳。ボサボサの黒髪を手入れもせずに放っている。二枚目だが、その髪型や服装が台無しにしている。

面倒臭がりな性格だが、子供が好きで子供に頼みごとをされると断れない。

太刀使いで居合術の達人。自らの剣技を「雷神抜刀術」と称する。

その居合いの速度は、生半可な者では斬られたことにすら気付かずに絶命するほどで、ある者曰く「あまりの早さに電気が纏われてた」という。

戦時は近畿防衛に配置され、やってきた敵兵を全滅させる。その強さから「雷刃夜叉らいじんやしゃ」の異名を持つ。

現在は教員免許を取得し、憧れだった教師になっている。個人情報故に何処かは明かせんが、高等学校勤務。


烏丸からすま 風魔ふうま

現在の年齢29歳。切れ長の瞳を持つ二枚目で、真面目そうな見た目をしている。

見た目通り、かなり真面目だが別に融通が利かなかったりするわけではなく、その証拠に前述した雷光とは親友である。

鎖鎌を使った暗殺術の名人で、「必殺」を信条にしている。

その信条の通り、彼に狙われた者は間違いなく殺されており、その偉業から「殺影さつかげ」と呼ばれている。容姿も手伝って全国にファンがいるとか。

戦時は日本侵攻部隊長暗殺を任務としており、彼のせいで撤退した部隊も多い。

現在は公務員として働く傍ら、裏稼業にも従事しているとかいないとか・・・。


天山僧正てんざんそうじょう

現在30歳の若き仏僧。常に僧服に身を包んでいるが、その長い白髪は決して切らない。柔和な顔つきをしており、慕う信者も多い。

普段は表情通り柔和かつ親切で、相談してくる信者にも優しく教えを諭している。だが、狂信的な快楽主義者の面もあり、時折「許可証」の力を行使してヤクザなどを惨殺し、愉しんでいる。

身の丈ほどもある大鎌を振り回し、踊るように敵を刻んで戦う。いや、「口笛を吹いていた」等の証言もある故、もしかしたら踊ってるつもりだったのかも知れない。

戦時中はその戦闘方法の残酷さから市民に見せない為に、12人中唯一戦場に向かっている。その当時の二つ名に「殺戮壊僧さつりくかいそう」というのがある。

現在は僧として寺に住んでおり、信者から「慈悲深き生き仏」と慕われている。


武蔵たけくら きょう

現在20歳。身長が2M近い巨漢で、顔もまるでヤクザのように厳つい。

顔とは裏腹に小心者で、些細なことでも直ぐに怯える。だが、子供が大好きでそれ故に子供を傷つけた者には情けをかけない暴力をくわえる。

あらゆる格闘術の名手で、メリケンサックを使っているが、必要ないほどに怪力。素手で岩や骨を砕き、鋼鉄に拳の跡を残すという化け物ぶりである。

小心者の時に溜め込んでいるのか、暴れると敵が形を成さなくなるまで暴れまわり、挙げ句ゴミのようなそれを汚らわしい物であるかのように捨てて正気に戻る。恐ろしいまでの怪力と二面性から「眠りし鉄腕(スリーピングベアー)」と呼ばれ味方からも恐れられた。

戦時は臆病さ故、1番危険の少ない四国防衛に配置されていたが、そこで現地の警察以上に治安維持に貢献したとか・・・。

現在は大学に通い、たいと思いながら受験料を得るために大工として働いてる。


呂山人りょさんじん

現在60歳。ホームレスのようなボロボロの服で、白と言うより灰色に近い髪をしている。

世捨て人のように振る舞っており、言動もどこかいい加減な感じがある。だが酒には並々ならぬ拘りがあるらしく、語り出すと2時間は止まらない。

薙刀を使った戦闘を主とするが、徒手空拳の能力も恐ろしく高く、最高齢でありながら12人で1番強い。

薙刀を使うときは天山とはまた違った雰囲気だが、やはり踊るように戦場を飛び回り、その姿から「第二の飛び将軍」と呼ばれていた。

戦時は、その戦闘力の高さから最も危険だった沖縄防衛に配置されていた。生きて帰ったのが奇跡だと今でも方々で語られる。

現在は、かつて意見の不一致より追放された故郷である台湾の玉山山中で隠者生活を送っている。


スティーブン・ダグラス

現在45歳の元アメリカ軍人。退役の原因にもなった瞑れた右目に義眼を嵌めている。金色のアゴヒゲが特徴。

豪快な性格で細かいことは苦手。些細なことは相手がどう考えてようと笑い飛ばしてしまうため妻にも愛想をつかされ離婚した。それすら笑い話にしている。

火器の扱いに長けていて、拳銃などの小型の物から機関銃やライフル、果てにはロケットランチャーや対戦車ミサイルまで自由自在。身のこなしも軽く、本人の希望もあって「人間零戦ヒューマンゼロファイター」と呼ばれていた。

戦時は、東西冷戦の恨みでも残っているのか、ロシアと戦うことを強く希望。北方領土に直結する北海道防衛に配置された。

現在は新しい妻と娘と共に、今は日本が治めるハワイで警備員をして暮らしている。


げん 幸村ゆきむら

現在24歳で、雷光の弟。容姿は兄と似ているが、兄と違い髪型や服装にも気を配っている。

性格も兄とは真反対でくそ真面目。その上烏丸と違い融通も利かない。そのせいかは分からないが、兄である雷光との仲は物凄く悪い。

槍を使った戦闘を得意とし、自らの技を「風神槍術」と称している。兄と対抗しているのかは謎。

12人に選ばれてるだけあり、その戦闘力は高い。その巧みな槍術は的確に相手の心臓や脳を貫く。しかし、その「静」の技術だけでなく、槍の柄で敵の首をへし折るような「動」の技術も持っており、その存在は「修羅風刃しゅらふうじん」と言う名で轟いた。

戦時は関東防衛に配置されていた。明らかに誰かの悪ふざけなんだろうが、例によってくそ真面目な為に一切文句も言わずに頑張った。

現在は終戦後そのまま永住することにした東京の某所で塾講師をしている。本人は否定しているが、兄と対抗しているのだろう。


二天ふあま はじめ

現在16歳。天パのせいで常に髪の毛が逆立っている。体には喧嘩で付いた生傷だらけ。

裏表のない真っ直ぐな性格で、それ故に怒りっぽく喧嘩っ早い。その反面、動物好きで捨て猫や捨て犬を見つけると必ず拾う。

両手にお手製の棍棒を持ち、戦法はそれを振り回したり投げたり、終いにはそこら辺で拾った石なども投げる言わば喧嘩殺法である。

そんなふざけた戦い方なのだが恐ろしく強く、敵なんて殺せそうにないのに天山並に惨殺している。尤も、彼の場合は癇癪起こして暴れた結果というだけだが・・・。

戦時は九州防衛に配置され、事の他その地に適応。地理なども活かした戦法を用いて「野生児爆弾」の名を得た。

現在は九州の高校に入学。地元の不良を束ねて一大不良組織を作っている。


嶋津しまづ 義博ぎはく

現在50歳だが、そうは思えないほどに筋骨隆々で生気がみなぎっている。

酒好き、喧嘩好きで、兎に角強い奴と美味い酒が大好き。基本的に飲むか喧嘩するかしかしていない。

身の丈以上ある大剣を使い、薩摩で実際に存在した「示現流」と呼ばれる剛剣の剣術を操る。尤も、本人が「示現流」を名乗ってるだけだが・・・。

剛剣の剣術を名乗るだけあり、その怪力は武蔵に並ぶほど。その一撃を防御したものは、史実通り防御に使った武具ごと両断された。

戦時には、日本が新たに得た領土(国土扱い)の防衛に配置され、鉄壁の守りを見せたために「阿吽鬼神」と呼ばれた。

現在は本土に戻り、故郷で道場を開いている。時折、近所から騒音の苦情を言われるとか。


ジェームズ・モリアティ

現在40歳のイギリス人。常にスーツを着用しており、片眼鏡を着けている。

戦闘面と日常面をキッチリ分けており、普段はいろんな意味で紳士。だが、一度戦闘になると天山と見間違えるほどの残忍さになる。

戦闘では刺鞭を使い、敵を縛り上げ肉を引き裂く。時には叩きつけて肉体そのものを破壊することも。

鞭を扱っているが、要は紐状や糸状ならば何でもよく、鋼糸も自在に操る。そのことから「絞殺紳士」の二つ名を得た。

戦時には中国防衛に配置され、本人は昔から行きたかった「水木しげ○ロード」を歩けて感激していた。

現在は祖国に帰り、裏組織の仕事をしている。


Dr.ナチ

現在39歳。年の割には薄めの毛髪をカツラや帽子で必死に隠している。常によれよれの白衣を着用し、雷光以上に服装を気にしない。

自分が髪が薄い事を物凄く気にしており、「せめて50までは」と髪を維持させるのに並々ならない努力を費やしている。その結果、一流の科学者になった。

どこでどうやったのかは知らないが、育毛剤作成中の事故により致死率99%かつ効果が表れるまでに気付かれる確率0.1%という凄まじい毒ガスを生み出し、その科学力を以て「殺人許可証」を得た。

己の生み出した物だからか、毒ガスを使った兵器ならば何でも使いこなし、ガス弾やガスボンベ、ガス爆弾などを多用して戦う。その戦闘法によって生物が住めなくなった場所も存在し、「死霊科学者」として忌み嫌われてる。

戦闘法のせいで周囲に被害が出ないよう、彼自身はあまり戦闘に出ずに戦時は化学班といった扱いになっていた。時折は戦闘に出、そのたびに立ち入り禁止区域を新設している。

戦後、自身の研究所で気ままに育毛研究と毒ガス研究をしていたが、実験失敗時に大爆発。周囲の地域に毒ガスを撒き散らして立入禁止にした。そのせいで現在は刑務所に入っている。因みに、彼は日本人である。


坂田さかた 金之助きんのすけ

現在19歳。丸々と太った体を持つ健康優良児で、愛用するTシャツからは常に腹が見えている。

何より食べる事が大好きで、肌身離さず持ってる鞄にはポテチや煎餅や饅頭が大量に詰まっている。普段は心優しいのだが、断りなしにその鞄の中身を盗るとキレる。

見た目通り怪力で、身の丈はある鉞を片手で振りまわす。見た目だけは金太郎のようで微笑ましいのだが、その力たるや振り回す影響で竜巻が発生するほど。腰に数本の小型斧を付け、緊急時にはそれを投げて戦ったりもする。

巨体と大鉞から放たれる竜巻の威力は「脅威」の一言で、戦闘終了後には草木一本残らない更地になってることも屡あった。また、戦艦に向かって竜巻を鉞ごと放り投げた時、戦艦が両断された後に大空に吹き飛ばされて帰ってこなかったとか。

戦時はその広範囲の攻撃故に、1番広い中部防衛に配置され、それでもあと1年戦争が長引いてたら住宅街にも影響が出ていたと言われている。そんな彼を人は「斬竜巻ハリケーン」と呼んだ。

現在は大相撲に入り、新米力士として頑張っている。



以上である。

因みに、今現在でも彼らの許可証は効果を失っておらず、その証拠に時折、警察がほとんど捜査をしない殺人や傷害の事件がある。

因みに、彼らは歴史、物語上の人物または組織がモデルになってます。


源頼光、風魔小太郎、天海、武蔵坊弁慶、呂布、ダグラス・マッカーサー、真田幸村、宮本武蔵、島津義弘、プロフェッサー・ジェームズ・モリアーティー、ナチス、坂田金時ですが、分かりました?

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