中編
俺の知らない人が、俺を好きだという。
どこかであったかなぁ・・・こんな可愛い人が知り合いだったら、俺が分からない訳はないのにな・・・。
「今日はそれが言いたくって・・・!!お返事はまだいらないです!!」
そういうと、少女は慌てるように、走って帰ってしまう。
「・・・今の人、誰?英一郎」
「いや・・・、俺に聞かれてもなぁ・・・」
「二人とも知らないのか!?2年の立花先輩って言えば男ならチェックすべき女性だろう!?」
ほう、立花先輩か。記憶の中に面識はないんだがな。
「ねぇ、立花先輩と付き合うの?」
「いや・・・知らない人と付き合うほど俺は、軟派じゃないぞ。」
「知ってたら、付き合うの?」
「それは、どうだろうな・・・」
「ふぅーん。」
なんで俺のことなのに、千夏は不機嫌なのだろうか。
「まぁいいや、私帰るね。」
「いや、どうせ帰り道一緒だろ」
「いいのっ!!」
千夏は、俺たちを置いて早歩きで進んでいく。追いかけようと、駆け出そうとすると隣から手を掴まれる。
「ここは、俺のチャンスタイムだ!!絶対に行かせない!!」
「意味わかんねぇよ」
「いや、分からないんでいいんでとりあえず、僕と二人で・・・帰ろ?」
「きもいわ」
「缶ジュースおごるんで」
「よかろう」
千夏も、もう16歳になる。一人でお家にも帰れるでしょう。
そうして、僕は立花先輩でも千夏でもなく、コーラを選びました。
◇
次の日、千夏は俺を全力で避けた。立花先輩は俺に全力で攻めて来た。
「おい、千夏!!どうして俺を避ける!?」
「別に、避けてないもん」
「いや、おいちょっとまて!!」
「あっ・・・!英一郎君・・・!!」
立花先輩、登場。一気に不機嫌になる、千夏。
「あの・・・これ・・・お弁当作ってきたんだけど・・・何時も、英一郎君、学食だよね?」
「いやまぁ、そうっすけど・・・」
なんで、知ってるんだろう。
「っ!!よかったじゃない!!お弁当ももらえて!!」
いきなり興奮して、どこかに行き出す千夏。
「ここは俺に任せておけぇええええ!!」
しゃしゃり出る日下部。ていうかお前、いたんだ。
「彼もそう言ってるし、よかったら一緒に・・・ご飯いいかな?」
「まぁ・・・、俺でよければよろこんで」
千夏には、後で謝っておけばよかろう。日下部が、全力で追いかけてるし大丈夫だよね。
俺は、立花先輩とお昼を選択した。
美味しそうな匂いに、俺は勝てなかった。
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