表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/14

草原を越え、いざ街へ

ほぼ設定説明回です。すみません。


『これでチュートリアルを終了します。あなたに良き祝福があらんことを』


1時間ほどの世界とスキルや魔導についての説明を受けると、ようやくチュートリアルが終了した。

簡潔に世界観をまとめると、ジャンルはポストアポカリプスとファンタジー。

歴史として、過去の『神話時代』の人間達の世界で、魔王が現れる。神話時代の人間たちは持てる科学や魔導のすべてを使い、多くの人間を犠牲に相打ち。技術を持つものはたった二桁人しか残らず、文明を完全に戻すことはできなかった。過去の技術は今でも少し残っているが、その多くは未だ謎に包まれている。

そして魔王が神話時代から蘇り、暴虐を尽くそうとしているっていうのが基本の設定。

魔王は数多の魔獣や破滅の力によって進軍し、大陸の一つを手に入れた後からゲームが始まる。

一回もプレイヤーの前に魔王は姿を表したことはないけど、数個見つかった過去の遺物では女性みたいだね。

次に、スキルについて。私達は『異邦人』と呼ばれる神話時代の人間と交流していた者の末裔。

異邦人は魔や絆に深い造詣を持ち、魔王を倒す力を持っているとされる。

『スキル』は魔を変貌させた力。魔をより己の為に、より傷つけたり、守る力に特化させたもの。

故に限界はなく、高みに登っても頂に着くことはない。つまりスキルの数に限界はないってこと。

このゲームの要素で大事なのが、魔がどれだけ周囲に存在しているかを表したことはパラメーターの『魔素濃度』が本当に大事。スキルによっては魔素濃度で威力や効果が変わる場合もあるからね。

最後は魔導について。魔導とは、魔の力を源とし万物を顕現、支配する力。

魔を用いて魔を滅ぼす力でもあり、魔獣も使用するし、NPCも使用できる。みんなに平等に与えられる特殊能力みたいな感じかな。運営の情報では自分にしか使えないオリジナルの魔導、『魔術』も習得できるって話だけど、習得できたものは誰も居ないんだよねぇ。

――――――とまぁ、最初の街に着くまでに情報を整理してたわけだけど。


「でかいねぇ……」

「それもそうだろう。なんたって多くの異邦人が訪れ、経済が発展している国の首都だからな。」

「だねぇ。」


目の前に見えるのは高さ20M程の白い壁。遠くには城の一部が見え、ザ・ファンタジーな様相をしている。

入口は東西南北に1つずつ、計4つの門があるみたいだ。私が居るのは正門の北門ね。

暇そうにあくびをしていた衛兵さんに近づき、話しかける。


「すみません、ちょっといいですか?」


初対面の人には多少のぶりっ子を加えておくのが好感度を良くする方法だよ。ここテスト出るからね。

私のような美少女に質問された壮年の衛兵さんはどういった反応をするでしょう?


「あぁ!何でも聞いてくれ!答えられることならすべて答えよう!」

「ありがとうございます!じゃあ一つ質問ですが、宿はどこにあるんですか?」


答えは、いいところを見せようと気のいい人を演じる。でした。みんなはわかったかな?

衛兵さんは実に優しく宿までの道を教えてくれたよ。やったね。

衛兵さんおすすめの宿、『柊とクチナシ亭』に到着しました。

ファンタジーでよくある2階建ての宿で、1階で飲食店を営み、2階で宿といったありきたりだけどめちゃくちゃいい宿だよ。宿泊料は素泊まりで100コル。コルはゲーム内通貨のことね。

最初にプレイヤーに渡されるのは10000コル。初心者装備を一式変えるくらい。フツーだね。

宿の受付はなーんにも面白くないから省いちゃう。ほとんど料金の説明だったから。


宿の中はセーフティエリアになっていて、他のセーフティエリアとも繋がっているよ。

セーフティエリア内にあるのはベッドと、HPMPを全回復してくれる『神聖の泉』と、アイテム作成用の『錬成台』があるよ。あとは、アイテムボックスに入らない量をいれるとき用の『異空間倉庫』がある。

最初でメイキングなんかしてないから非常に簡素な部屋になってるよ。

ツクヨミは暇すぎて昼寝し始めた。ほんとに猫みたいだね。


「まずは加工からかな。よいしょっ」


先程討伐したホーンラビットの死体を取り出す。ポリゴンになって消滅したでしょ?と思ってるかもしれない。あれはプレイヤーの『アイテムボックス』にしまってただけなんだ。紛らわしくてごめんね。

このゲーム、素材を得る方式が2つあって自分で解体する不人気な『マニュアル解体』。不人気な理由はグロい。メリットは多くの素材を余すことなく取得できるってところかな。2つ目が『自動解体』。アイテムボックスに素材だけが詰め込まれるシステム。使いやすいけど、取得できる素材が少なくなっちゃう。

エリアボスとかは『自動解体』なんだけどね。デカすぎて。

私はもちろん『マニュアル解体』ですがなにか?グロいのなんか平気だよ。逆に何がダメなんだい?

親切なマニュアル解体は解体するときに限り【解体用ナイフ】が出現するよ。親切だねぇ。


素材回収タイムと行きますか!






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
解体がマニュアルとオートで別れているのは珍しいですね。 一度決めたら変えられないとか? 変えられるのなら、マニュアルで回収して慣れたらオートにしそうですね〜。 (*´ω`*)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ