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驚天動地の朝が来る

優しげ(?)な霧島家の日常編です


鳴り止まない通知で目が覚める。

朝七時にやっべえ量の勧誘メールとかDMとか送ってくんのやめてくんないかな?

寝れないんだけど。

文句を言っても起きてしまったことは変わらない。二度寝できないんだよね私。


「まあいいや、ログインしよう」


その瞬間、我らが愛しきお母様からのお声が掛かる。


「おはよう。今日は運動の日よ?」

「マジですか?」

「マジ。」


悲報、午前中ゲーム不可確定!

やったりますか!今度こそはこの澄ましたツラをへし折ってやる!













2時間後






「死ねぇ!!」


低い姿勢を取り、母親の顔めがけてアッパーを繰り出す。

しかし、彼女は肘打ちで出だしを潰すことに成功。

衝突のせいで私の腕は大きく下がる。


「ドンマイ!」

「ボケがぁ!!」


次に出された振り下ろしで私は地面に叩きつけられた。

朝からボクシングとかバカでしょ。

ゆっくりと地面が近づいてくる幻影を見ながら受け身を取る。


「まだ行ける!」

「成長したわね、ギアを上げるわよー」


間延びした口調から出されるストレート、右エルボー、左フック、足払い、組技の高速連撃。

急に早くなった連撃に緊急で思考を回す。


ストレートは牽制、本命はストレートを避けられた後のエルボーと見せかけて、回避方向を絞ったフック。

バカみたいな運動能力がないとできない曲芸だねぇ。出来たらイカれてるよきっと。


まず避けさせる気満々の少し速度を落としたストレートを左に避ける。そのまま姿勢を低くして母上の右足に組み付いてタックルの勢いで地面に叩きつける。


「その顔を叩き潰すために頑張ってきたんだよ!落ちろやぁぁ!」


耐えようとする母の左足に肩をぶつけて力の方向を少しずらす。

そうするとあら不思議、簡単に姿勢が崩れて床に激突。


叩きつけた母を尻目に立ち上がり、右手を上げながら道場を出る。

めっちゃカッコつけてるけど、達成感は抜群だ。

今日はよく眠れそう。





道場からの帰り道、私は独り言を漏らす。


「それにしても、肩がクソ痛いわ。あの母親手加減しやがった。絶対にあそこから反撃できたし」


叩きつけて抑えててもあの母親なら足の力だけで私を持ち上げられる。

でも初めてマザーの姿勢を崩せた。やったね!



























―――――――――――――


彩花side


私は今、猛烈に感動しています。

なぜならば初めて娘が私の姿勢を崩したのですから。

霞が私をシバくために頑張ってきた十年間は無駄ではなかったのです。

思わず感動してしまって気が緩んでしまいました。


「今日はカスミの好きな結構辛めの麻婆豆腐にしよ!良いアイデアだわ!材料を買いに行かなくちゃ!」


浮かれた足取りで今日もまた母親(バケモノ)が街へと歩みを進めるのだ。

買い物中にふと母は訓練の密度を上げることを閃く。

この日以降、母による訓練の密度は上がるということを娘はまだ、知らない。

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