第29話 ダンジョン調査③
多分しばらくの間投稿が不定期になると思います。続きを楽しみにしている方には申し訳ありませんが、ゆったり待って頂けると幸いです。
「今日はこのくらいまでにしておいたほうがいいんじゃないかしら?」
不意にリーナさんから声がかかった。
「確かに、もうダンジョンに入ってから大分経ったしな。じゃ、ここいらで今日の探索は終わりにするか」
「ええ~。もう終わりっすか?」
「クノラ、確かにダンジョンの中だと時間間隔が狂うがな、今は大体夜の9時ごろだろう」
「えっ、もうそんなに経ってたんすか!?」
「ええ。ま、誰かさんが遅れなければもう少し奥まで行けたと思うけどね」
「そういうことだ。ほら、早く戻るぞ。モンスターの大半は夜行性だからな。今から奥に行って群れなんかに襲われたら流石にきついしな」
そう言って、私達がダンジョンの入口のほうに戻ろうとした時だった。突然、私の真後ろから魔物のけたたましい叫び声が聞こえてきた。しまった、完全に油断していた。急いで振り向くと、今にも襲い掛からんとするオークの姿があった。
「ファイヤボール!」
私が打った火球は元々近かったのもあってか、オークの顔面に直撃し、そのまま倒れていった。
あ、危なかったーー!…っていうか、あのオーク、どこから来たんだろう?ダンジョンの奥から来たにしても足音しなかったし、かといって近くに隠れられる所なんてないし。
「おい、大丈夫か!?」
「はい、特に怪我はないです。でも、あのオークがどこから来たかが分からないんですよね」
「確かにな。近くにいたとしても見つけられない訳がないし、奥から来たなら足音がしなかったしな」
「あ、あの、少しいいですか?」
今まで何も喋ってなかったアリスさんが話に割って入ってきた。
「ん、なにか気づいたことでもあったか?」
「気づいたっていうか、その、オークの叫び声がした時に、一瞬だけ奥に人影が見えた気がしたんですよね。本当に一瞬だったのでよく見えませんでしたけど」
「人影、か。確かに気になるが、今はここから出ることが最優先だな。その事については、街に戻ってからでもいいか?」
「はい、大丈夫です」
私達はその後は特に何事も起こることもなく、街に着いた。
「それじゃあ、さっきの話もしたいし、俺のお気に入りの店でも行くか」
私達はルーカスさんの言うお気に入りのお店に向かうことになった。それにしても人影、か。アリスさんの見間違いだったらいいんだけど。
なかなか話が終わらねえ…




