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転生少女の異世界譚  作者: げんきまる
第1章 出会いと人助け
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第1話 街を目指して

 私は、出口へ向かう。すると、扉の前に何か置いてあることに気付く。

 ショートソード(ミスリル):ミスリル製の短剣。SP:200

 手に取ると、思っていたよりずっと軽く、片手で振る事ができた。

 これなら、魔物に遭遇しても大丈夫だろう。

 一緒に置いてあった鞘に剣を収めて、腰に付けた。長さも丁度よく、動いても邪魔にならなかった。

 私は外に出て、街を目指すことにした。

 地図には、街らしき場所が書いてあるが、肝心の街の名前が書いていなかった。

 街までの道は、途中にある森を迂回していく形になっていて、遠回りになっている。

 今なら武器もあるし、森の中で戦闘になっても大丈夫だろう。

 私は歩いていた道を逸れ、森の中へ入る。

 森の中は鬱蒼としていて、見通しが悪い。近くに何かがいても気づきにくそうだ。

 後ろで物音がした。振り向くと、よくいる魔物の一種で、ゴブリンと呼ばれているようなものが私に飛びかかってきた。私は、あっちの世界でVRMMOを結構やりこんでいたので、このくらいの奇襲なら簡単に躱せる。躱した後、改めてゴブリンに能力を使う。

 ゴブリン:主に森に生息している魔物。SP:80

 やっぱり、ゴブリンだった。さて、どうやって倒すか。剣を使うことは大前提だが、上手く使えるかわからない。VRMMOをやっていた時は、魔法を主体としてやってたし。まぁ、やってみれば何とかなるだろう。

 私は走り出し、ゴブリンに近づいていく。あれ、私こんなに速く走れたっけ。疑問に思いつつも、ゴブリンの首元に剣を振るう。ゴブリンの体から頭が離れ、鮮血が噴き出る。グッッロ。血がかからないように急いでゴブリンの死体から離れる。見ているだけで吐き気がしてくるので、足早にその場を離れる。

 死体はどうしただって?あんなもの触る気にもならないからその場に置いてきたよ。

 森に入ってからだいぶたった。もう抜けても良い頃だけど、森の出口が全然見つからない。

 あ、そういえば私方向音痴だったんだった。思い出していたら森になんてはいらなかったのに。

 変な方向に行ってない事を願いながら、歩いていく。


 日が暮れてきた。まずい。夜になるまでに抜けないと。こういうのは大体夜になると、魔物の活動が活発化する。私は焦って足元も見ずに走り出した。突然地面に立っている感覚が無くなる。あ、もしかして崖から落ち―


 どれくらい気絶していたのだろうか。気づけば辺りは暗くなっていた。幸い、目の前に洞穴があったので、今日はそこで一夜を過ごすことにする。中に入ってみると、思った以上に広く、休憩するスペースぐらいは十分にあった。

 私は入口近くの広くなっている場所に座り込む。転生初日が野宿って。まぁ、そうそう何か起きるわけもないか。これはラノベなんかじゃない、現実のことなんだし。

 私は、自分が思っていた以上に疲れていたのか、気づいたら寝てしまっていた。

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