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転生少女の異世界譚  作者: げんきまる
第3章 初めてのパートナー、初めてのダンジョン
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第19話 初戦闘

 私は宿屋で夕食を食べ終わり、今は部屋のベッドで寝っ転がりながら、オウカちゃんのことを考えていた。

 今日は取り敢えず家に帰ってもらったけど、借金取りが家に押し入って来ることだって考えられるし。

 …新しい家を買って一緒に住むっていう手もあるけど、こっちの家の相場なんて分からないから、お金が足りないかもしれないし。とにかく、明日オウカちゃんに相談するか。


 翌日、私は約束した時間より少し早くギルドに着くと、オウカちゃんはまだ来ていないようだった。ギルドの一角にあるテーブルとイスに座って待っていると、


「モミジさん、もう来てたんですね」


「うん。それじゃ、早速だけど依頼を受けに行こっか」


 私は立ち上がり、依頼書が貼ってあるボードの方へ向かう。もうピークが過ぎているせいか、ボードにはそこまで多くの依頼は貼られてなかった。


「えーと、それじゃあ、これにします」


 オウカちゃんが手に取ったのは依頼書は、『マジックボア5匹の討伐」というものだった。マジックボアは初心者でも倒しやすいし、大丈夫だろう。


「受ける依頼が決まったら、あっちのカウンターに依頼書とギルドカードを一緒に提出してね」


「はい、分かりました」


 オウカちゃんが手続きをしている間、私は暇なので、なんとなく残っている依頼書を眺めていた。残っているのは大半がⅮランクの依頼で、Cランクの依頼が少しあるぐらいだった。私も少し前まではこういう依頼受けてたんだよなぁ。今じゃ、簡単だなーって思うけど。


「モミジさん、終わりました」


「それじゃ、討伐に行こっか」


「はい!」


 マジックボアは基本的に森ならどこにでもいる。なので、今は、ギルドから一番近い西の森の中にいる。

 ふと、私は何も持っていないオウカちゃんに気づき、声を掛けてみる。


「そういえば、オウカちゃんって何で戦うの?」


「これです」


 そういってオウカちゃんはどこからか片手剣を取り出した。


「え?今ってどこから出したの?」


「実は、私の能力って『異次元収納』って言って、ものを収納したり、好きな時に取り出したり出来るんです。まあ、戦闘にはあまり使えない能力ですけど…」


「私は、そんなことないと思うよ。どんな能力だって、使い方次第で化ける事だってあるし」


「あ、ありがとうございます。そういえば、モミジさんの能力って何ですか?」


「私の能力はね――っと、どうやら来たみたいだよ」


 私達の目の前には、体長1m50cm程のマジックボアの群れがいた。


「それじゃ、オウカちゃん、頑張ってね」


「はい!」


 オウカちゃんが前へ駆け出すと、マジックボア達も突進してくる。オウカちゃんはそれを右に左に避けていく。すれ違い様に剣でしっかり首を落としている。まるで初めてじゃないみたいだな。


 数分後、マジックボアの群れは1匹残らず倒れていた。


「それじゃ、後始末するからオウカちゃんはちょっと離れてて」


「?分かりました」


 オウカちゃんが十分に離れたことを確認してから、風魔法でマジックボアの死体を一箇所に集めて、炎魔法で燃やす。するとオウカちゃんが慌てた様子で、


「モ、モミジさん!?こんな所で火なんて使ったら…」


「ああ、それなら大丈夫だよ。これは私が制御してる魔法の火だから、周りには延焼しないよ」


「そ、そうなんですね。良かった…」


 そろそろ燃え切ったかな。私が炎を消すと、骨と魔石だけ残っていた。私は魔石を拾って、


「はい、これが討伐した証にもなる魔石だよ」


「こ、これが魔石…」


「ささ、早いとこ全部回収しちゃおう」


 私は持ってきたアイテム袋に魔石を入れようとしたが、


「あ、私が持ってきますよ」


 オウカちゃんにそう言われたので魔石は全部『収納』の方に入れてもらった。


 森から帰る途中、私の能力について話してないことに気が付き、オウカちゃんに話すことにした。


「そうそう、さっき言いそびれたから、今話すけど、私の能力ってね、『目の色を変える』っていうんだ」


「『目の色を変える』…ですか?」


「うん。例えば、こんな感じ」


 試しに色をいつもの黒から赤に変える。


「わあ、凄いです」


「そう?今まで誰にも話してなかったからそう言ってくれると嬉しいよ」


 私達はそんな会話をしながらギルドへと戻っていった。

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