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転生少女の異世界譚  作者: げんきまる
第1章 出会いと人助け
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第0話 プロローグ

 雨の降る日曜日、「私」は交差点で信号待ちをしていた。

 突然、誰かに押され、車道に飛び出してしまい、そのまま横から来たトラックにはねられる。

「私」―秋山 紅葉は死んだ……はずだった。

「ん…」私は目を覚ますと、ここは知らない場所だった。

 なぜかはねられたのに生きているし、体も痛くない。

 起き上がって周りを見ると、机に二枚の紙と袋が置いてあった。

 先に紙のほうを見る。1枚は何やら文字が書いてあり、もう一枚は地図のようだった。

 文字が書いてあるほうを手に取り、読んでみる。

 そこには、到底信じられないようなことが書いてあった。

 まず、ここは異世界だということ、魔法や能力と呼ばれるものがあること。

 そして、私の能力についても書いてあった。


「目の色を変える?」


 そう、私の能力とは、自身の右目の色を変えるというものだった。それぞれ、

 黒:解析 茶:創造 赤:温度上昇 青:温度低下

 という力があるらしい。

 黒と茶の能力は使えそうだけど、赤と青の使い道が思いつかない。

 とりあえず、近くに置いてあった鏡を見て黒の能力を使ってみる。

 鏡:どこにでもある普通の鏡。

 鏡の上に説明が見えた。

 今度は鏡に映った自分に向けて使ってみる。

 秋山アキヤマ 紅葉モミジ 能力:目の色を変える SP:50

 今度は自分の説明が出てきた。

 SPが何なのか良く分からないけど、今はおいておこう。

 次に、茶の能力を使おうとする。

 頭の中で茶の瞳をイメージすると、右目が茶色になった自分が鏡に映る。

 試しに、元の世界でバッグに付けていたキーホルダーを思い浮かべる。すると、瞬く間に目の前にキーホルダーが現れる。

 キーホルダーを消そうと思うと、霧のようになって消えていった。

 次に赤の能力を使ってみる。すると、急激に周りの温度が上がる。私は急いで青の能力を使い、気温を元に戻す。

 紙の下のほうを見ると、

『こんな形になってごめんね、本当は直接説明したかったけれど、しばらく天界から出られないので手紙という形にしました 神様』

 神様?つまり、この世界に私を転生させたのは神様だったわけか。一応、死んだ私を助けた?わけだから感謝しておくべきかな?できれば死なないようにしてほしかったけど。

 4つの能力を試せたので、次に袋のほうへ目を向ける。

 袋の中身を見てみると、中には金貨と銀貨がそれぞれ50枚ほど入っていた。

 おそらくこの世界の通貨だろう。

 神様、ありがとう。これがなかったら街を見つけても路頭に迷うところだった。

 私は、お金が入った袋と地図を手に取り、部屋を出ていく。


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