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星座の兎と月の兎の追いかけっこ

作者: サクラブ

 ピョンピョコピョーン!僕はバニーガールが大大大好きな月兎。

「誰かーたーすーけーてー。」

「15代目ー。あーそーぼー。」

「鬼の形相で言われても!」

 星座の兎座の兎から全速力で逃げてます。ううぅ。30分前の平和な祝宴会に戻りたい。

 今年から日本が卯年になるからと言うことで兎の祝宴会が開かれた。兎の祝宴会は国、世界、宇宙、歴史を超えて兎が集まってくる。僕は月兎だけど最近15代目月兎になったばかり。新人だから祝宴会のヒエラルキーの中では中の下。

 ヒエラルキー中の下の僕ももちろん兎の祝宴会に行った。そしてありとあらゆるお酒を全て飲んだ。祝宴会は祝いの酒の宴という意味なんだよ。酒を飲まなきゃ意味がないじゃん。

 僕はベロベロに酔い、暴れた。そしてヒエラルキー上位の兎座の兎を殴ってしまった。

 イースター・バニーが僕に冷水をぶっかけた。僕はそのおかげで冷静になれた。因幡の白兎様が兎座の兎の怒りを収めようとしたが時既に遅し。兎座の兎は耳の先まで赤色になっていた。

「最近襲名したばかりの若造が私に喧嘩を売るなんていい度胸だね。」

 兎座の兎は顔は笑っていたが手をポリポリと鳴らしていた。僕は本能で祝宴会から逃げ出した。

「逃げないでよー。」

兎座の兎は不良漫画の敵キャラみたいな声で叫び、僕を追いかけた。

「ピョンピョンピョコピョコムーン。」

 ふざけているように思えるかもしれないがこれは兎のワープ魔法である。

「 ふぅ。帰ってきた。」

 僕の仕事場であり自宅である月面へ戻ってきた。

「ここまでは追ってこな「ミーツーケータ。」

「ギィーーーヤァーーー。」

 僕の背後に兎座の兎がいた。

「何でいるんですか。ワープ魔法は自分が行った場所じゃないと行けないはずなのに。」

「私はトレミーの48星座の1つである兎座の兎だから月兎より地位は低いが、経験や技術は上だ。」

 僕は真っ青な顔で逃げた。そして冒頭に戻る。

「人生において一時の喜びよりも大きな苦痛を伴わないことのほうがはるかに望ましいという戒めから兎座は出来たんだ。君も一時の喜びより大きな苦痛を伴わない方がいいだろう。今謝れば、痛くない怖くない。」

「嘘つけ!絶対捕まりたくないー。」


「因幡の白兎様、いいんですか。あのままで。」

 2匹の追いかけっこをヒエラルキー上位の兎達が見ていた。

「若いうちに経験を積むことは大事じゃ。」

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