プロローグ 燃え堕ちる魔王城 ★
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赤々と燃えている
城から臨む景色の全てが緋色の輝きを放って燃えている
それは戦の光景だった。
矮小なヒト、その中でも選りすぐられた戦士達は、たかだか百の力を頼み、はるばる城までやってきた。海を渡り、山を越え、幾千幾万の魔物を退け、ついに魔王の前へと立っていた。
黒い煙が燻っている
城から臨む景色の全てが黒く燻り啼いている
それは戦の光景だった。
強大な魔族、その中でも頂点に立つ最強の王は、幾千幾万の魔物を頼むが、最後にはただ一人、戦士達の前に立っていた。支えているのは王たる矜恃か、それとも意地か、それは誰にも分からない。
彼等は臨んでいた
崩れた城壁、そこから広がる光景を
それは蹂躙の光景だった
巨大な鋼鉄のゴーレムが、その六脚をもって戦場を征服していく
ヒトも魔族も無差別に踏みつぶし、触手から放つ緑色の光弾で彼等を鏖殺していく
彼等は臨んでいた
天を覆いし鋼鉄の皿を
雲を燃やして降りてきたそれは、鋼鉄のゴーレムが焼き尽くす地上を眺めている
「あれは我輩が討たねばならぬ」
遠くで燃える魔物を臨み、魔王が言った
「一人では荷が重いだろう」
遠くで燻る戦友を臨み、勇者が言った
そうして彼等は並び立ち、侵略者達に抗った




