第9話
-ぐしゃっー
ゴブリンの体が頭を失い倒れる。
「勝ったぁ~。」
強かったな、あのゴブリン。あれ本当にゴブリンか?
今の俺のステータスはどうなってるかな?
名前 シア(変更可能) 年 12歳
種族 人間(超越者:隠蔽中)
ジョブ なし
状態 封印
ステータス レベル[15] 魂レベル[11]
HP 13/840 MP 670+1654/670+1654
腕力 1116+1654 体力 760+1654 俊敏 1200+1654
知力 520+1654 魔力 370+1654 器用 800+1654
ステータスポイント 50
スキル
中級剣技[1]中級刀技[1]空間収納[1]中級短刀術[2]探知[5]
魂喰らい[MAX]中級棍棒術[3]自動回復(小)腕力強化[3]鑑定[2]
new 初級弓術 new 傲慢[1]
スキルポイント 200 取得可能スキル▽
魔法適性
全属性
使用可能魔法
全最上位魔法 原初魔法
称号
new 殲滅者
お!称号が増えてる。なにこれ?ゴブリンから奪ったスキルに鑑定があるし見てみるか。
「【鑑定】」
名称 殲滅者
獲得条件 一回の戦闘で200体以上の敵を一人で殺しきること。
効果 同時に200体以上の敵と遭遇した時、ステータスが50%アップする。
つ・・・つかえな!
いや、普通同時に200体以上の敵と遭遇しないから!
確かに遭遇したのならめっちゃ強いけども!
遭遇することないから!
ていうかこんなことが何度もあってたまるか!
「はぁ、【回復魔法:完全回復】!」
よし、傷はなくなったな。あ!ステータスが元に戻った!ちょっとショック。
「あそこだ!」
うん?誰だ?
主人公が振り返るとそこには50人ほどの冒険者がいた。
「おいこれ、全部ゴブリンか!」
「全部死んでんのかよ。」
「お嬢ちゃん!大丈夫か!」
「けがは?」
うお!ちょ、怖い、声でかい。
「大丈夫。」
「これは嬢ちゃんがやったのか?」
「この数を1人かよ…」
「少なく身積もってランクD相当の力があるぞ。」
「マジかよ!」
「俺より強いぞ!」
「こんな嬢ちゃんが…」
とりあえず死体を回収するか。【空間収納】
ゴブリンの死体が綺麗に消え去った。
「空間収納も持ってるのか。」
「俺たちのパーティに入ってもらおうか。」
「おいお前らとりあえずギルドに帰るぞ!ほら嬢ちゃんも一緒に。」
「うん。」
あぁ 疲れたやっと帰れるのか。やけにきつい初依頼だったな。
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無事にギルドについた。
帰りは一回もゴブリンと遭遇しなかったのでとても楽だった。
途中で俺のローブに限界がきて破れ落ち、くまさんパンツが丸見えになったときはビビった。
まぁ、そのあと女冒険者の皆様が俺のパンツをガン見した奴らに
左アッパーを食らわせていたので実害はなかった。
男たちは血の涙を流していた。わかるぞ、その気持ち!
美少女の裸なんて一生に一度見れるかどうかだもんな!
「クロウスさん、どうでしたか?」
「おう。ギルマスに報告がある」
「お待ちください、確認してまいります」
クロウスのシリアスな顔を見て、事態の悪さを悟ったのだろう受付嬢が、慌てて奥に引っ込んだ。
数分後。受付嬢がフランたちを呼びに来る。
「お帰りなさいませ、シア様。ギルドマスターがお呼びです。案内します。」
「分かった。」
俺なんかしたっけ。ヤバイ、緊張する。学校の職員室に名指しで呼び出されたような感覚。
ギルマスの執務室に行くと筋肉もりもりのいかついお爺さんがいた。
「報告を聞こう。」
「ああ。クラールたちと共に、現場に向かったんだが、そこでシアちゃんに出会ってな。」
え!なんで俺の名前知ってんの!怖いんですけど!
あ!そうか、帰る途中で俺のギルドカードを見せたんだ。
あぁー怖かった。
「すでに、戦闘は終了した後でした」
「そうか。では、シア殿、なのがあったのだ?」
さて、何から話そう。とりあえず魔結晶を全部出すか。
「【空間収納】」
ギルマスの机に合計278個の魔結晶が現れる。
「278匹倒した。」
「な…なるほど。予想以上だ。本当にゴブリン278匹だとは…」
「ちょっと待ってくださいギルドマスター!この中にゴブリンの魔石は3個しか入ってありません!
他の魔石は274個は全部ホブゴブリンのものですよ!それに…」
受付嬢がさらに声を張り上げる。
「この魔石はゴブリンジェネラルのものです!これはやばいです!50年前と同じ、いえ!それ以上の邪妖精祭が発生しますよ!」
ゴブリンフェスティバル?なんだそれ。
「あぁ、そうだ。緊急依頼を発令する、対象はFランク以上、この際犯罪歴や達成率は構わん。
内容は街の防衛及び、ゴブリン種の殲滅だ。」
「は、はい!」
受付嬢は執務室から出ていく。
「情報提供感謝する。改めてシア殿、今回の緊急依頼を受けてくれないか。」
「ランクが足りない。」
「大丈夫だ、ゴブリンジェネラルを倒した時点でお前はDランクだ。
あとで受付嬢にギルドカードを渡しておけ。」
おっしゃ!初日でDランク!これは新たな伝説の始まり?
「分かった。参加する。」
「あぁ、助かる。」
「戦闘で疲れただろう。ゴブリンの殲滅は明後日の早朝にする予定だ。よく休むといい。」
「分かった。」
その後、俺は魔結晶を売り、369110Grの大金を手にし、宿探しの旅にでた。
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「はい、10泊ね、6000Grだよ。」
「はい」
「よし、ちゃんとあるね。部屋は階段を上って一番右だよ。」
「わかった。」
えーと、階段を上って、一番奥だからこの部屋かな。
3m×2m程度の部屋で中にベットが一つあるだけだ。
「意外と広い。」
ゼウスの家に比べたら狭いけど、これはいいほうだろう。
「【光魔法:浄化】」
よし、服はきれいになったな。一枚服が破れちまったしなおさないといけないな。
「少し休んだらお風呂に行こう。」
《多分一時間後》
「よし、戦闘に行くか。」
この宿は風呂がついてないからな。
あ!もしかして俺のボケ分かった?分かっちゃった?
それはそれとして、必要なものってなんかあるか?
タオルは銭湯に売っているだろうし、そのまま行くか。
「今年の邪妖精祭って規模がめっちゃでかいらしいぜ。」
「それ本当か?」
「俺が嘘言う奴に見えるか。」
「嘘は言わんが早とちりとか勘違いとかが多いい。」
「確かにそうだけどよぉ」
「そいつの言ってることはほんとだぜ。」
「お前が言うんだたら本当だな。」
意外と邪妖精祭について広がるのは早いな。
ていうか邪妖精祭ってなんなんだ?
ギルマスが知ってる前提で話を進めてくるから聞きずらかったんだよな。
後で受付嬢にきいてみるか。
「ここか。」
でかいな。日本では銭湯なんて行かなかったからな。
「いらしゃいませ、お1人様ですか。」
「はい。」
「タオルなどは購入しますか。」
「はい、タオルを一枚。」
「それでは合計400Grになります。」
「はい」
「確認しました。大浴場はあちらになります。」
通路を進んで行くと二つの門があった。
天国と地獄につながる二つの門が。
俺は天国に行くって16年前の転生した時から決めたんだ。
銭湯いったら女見る!
ってね!
俺は日本全国の青少年たちの夢と理想を背負い楽園に進む。
ふ、行かない男はただの童貞。
レッツゴー―――――




