誰もいない教室。

壱の巻

5時間目

誰しもが抱き、必ず失う「命」。儚くとも強いその輝きは、次なる者の道標となる。

今回は、そんな命に纏わる話。

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死すれば他の養分となる。大樹は倒木により他の生物の助けとなる。その栄養は周囲のものに活力を与える。

今日、僕は夢を捨てた。子どもの頃から大切にしてきた、大きな大きな夢だ。死んでしまった夢のその後に何が芽吹くか、僕はまだ知らない。

『夢の終わり。』

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死の後には必ず生が訪れる。夢が潰えたその先に、求める光はあるのだろうか。