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6歩目。新規登録したいのですが

「パーティー連盟に入らない?」


バブルが唐突にそう切り出したのは昼食のときだった


「旅をしていく上でお金は結構必要なんだよ。こないだのドラゴンの鱗で今のところお金はあるんだけど、人数が増えたからもうちょっと余裕がほしいなと思って」

「確かに。連盟に入ったら効率よく仕事が回ってきますからね」

「賛成」

「ところで、パーティー連盟って何?」


…この発言は、当然ファイアであると言いたいところだが。キュアである。


「キュアは知らないんだね?まあ普通の人にはあんまりなじみが無いか…。一言で言うとみんなのための便利屋ってところかな。一般の人や政府からパーティー連盟に来た依頼を、登録しているパーティーに分配して解決させる。で、依頼主から来た給金を紹介料を引いて渡す。この国の旅人の半分くらいが所属してるよ」

「半分?そんなに便利ならたくさんの人が使いそうなのに」

「適性がいるからだよ。ある程度バトルとか出来ないと瞬殺だから」


さらっと恐ろしいことを言うバブル


「そうと決まったらさっさと行こうぜ!」


まだ納得のいかないキュアは、全く話を聞かないファイアに連れて行かれた


町の中央部。そこにパーティー連盟支店はあった

周りをきょろきょろしているキュアを引きずり、新規のカウンターに行く


「新規登録したいのですが」


バブルにこたえて受付嬢は紙を一枚出す


「まずはこちらに必要事項を書いてください。パーティーの構成、リーダー、名称、武器をお願いします。特殊能力や魔法を使える場合は差し支えのない限り書いてください。書き終わったらもう一度持ってきてくださいね。あちらのテーブルを使ってください」


受付嬢の案内に従いテーブルに陣取る

あーでもないこーでもないと散々苦労して書いた文面はこうだ



パーティー名:森羅万象(しんらばんしょう)


パーティー構成

リーダー:ファイア

副リーダー:バブル

メンバー:ウインド

    :キュア

    :サンダー


武器

ファイア:長剣

バブル:銃・鞭

ウインド:ナイフ

キュア:なし

サンダー:大剣


魔法・特殊能力

ファイア:炎・なし

バブル:氷、水・なし

ウインド:風

キュア:白

サンダー:雷



なんか、面白くない。

なんて突っ込みは受け付けない


なんだかんだで完成した紙を持って再び受付へ

「ありがとうございます。登録を完了するためにテストを受けていただきます」

「えっ!?テスト??」

「はい。パーティーおよび個人の能力を把握するために行います。モンスターを一匹倒していただくだけですから」

「それはどこでやるんですか?」

「心配なさらなくてもいいですよ。それでは、行ってらっしゃい♪」


受付嬢は美しい笑顔を満開にして机の上の赤いボタンをハンマーでぶん殴った



「え?」

「ちょ…!」

「うわああああ!」

「キャーーー」

「きゃあ?」


最後の叫び声(?)はサンダーが一生懸命に周りに合わせようとした結果である。


SIDE:ウインド


「いって…」

「大丈夫?ウインド」

「はい。大丈夫です」

起き上がって周りを見回す。

どうやら森に飛ばされたらしい。周りを…なんだコイツラ??


・うつぶせの姉ちゃん

・何故か逆立ちのファイア

・片足地面に埋まってるサンダー


オレにどっから突っ込めと?

バブルさんも突っ込み手伝って!って言うかいまさらだけどこのパーティー突っ込みの割合が…まあいいや

姉ちゃんはドジだからうつ伏せはスルー。もし姉ちゃんがちゃんとなってたらオレは迷わず赤飯を炊くよ。たとえ森のど真ん中でも

そしてファイア。なぜに逆立ち?しかもさっきから一ミリも動かない…死んでるかな?

サンダー!お前はほんとに何があった?


「落ちた」


いや分かってる!それは分かってる。聞きたいのはそういうことじゃない。

とか何とか言ってると


どーん。ばーん。ズドーン!

ってナニカガキマシタ。ハイ。


え?省きすぎの上に意味不明だって?

気にしないで。大人の事情だから。

そんな小さい奴に言われたくないって?

よけーなお世話だよ!!


「ウインド?大丈夫か?」


ファイアがかわいそうな人を見る目でこっちを見ていたのであわてて意識を元に戻す。

アホにそんな目で見られるなんて…


ところでやってきたものの正体ですが…カタツムリ?


「カタツムリみたいだね。ちょっとでかいけど」

「いやちょっとどころじゃないでしょ…」


SIDE:外


とにかくでかい。

全長5mほどの巨大なカタツムリ。当然ぬるっと感も満載である。


「気色悪い」


サンダーのこの一言が全てをあらわしているだろう


粘着質の液体をあたりに撒き散らすそれを見て全員が戦闘態勢に入る


「弱点がわからねぇからテキトーにやろうぜ!」

「「オー!」」


なんとなく乗るウインドとキュア

もう一度カタツムリン(命名サンダー)が動いたとき。

全員が動いた。


「強行突破ぁ!!」

「援護します!」


いきなり突っ込んでいったファイアを援護するためにナイフを投げるウインド。炎をまとわせた長剣をもって突っ込むファイア。きりつける。が


「傷ひとつ付いてねー!!」

「直接攻撃は無理そうだね。魔法で落とそう」

「わかった」


雷鳴とともに落ちてくる雷。それは真っ直ぐカタツムリンに直撃した。


「はじいてるわ!からがあったら攻撃できない!」

「なんとか攻略する方法はねぇのかよ!」

「薄い膜で覆われてるみたい。あれを一瞬はなせるかも!」

「じゃあキュアは出来るだけ長い間はなして!浮き上がった膜を凍らせるから!」

「風で流すんでファイアさんとサンダーでからを壊してください!」

「了解!!」

「わかった」

「いくよ!」


キュアが目をつぶって念じるとカタツムリンの周りに魔方陣が浮かぶ。魔方陣が光った瞬間目視させ難しいほどの薄い膜が浮かぶ。その一瞬を逃さずバブルが瞬時に凍らせる。凍った膜を一気にウインドが吹き飛ばす。無防備になった殻を炎で焼き、雷で破壊する。


「とりあえず殻は取れたね…」

「でも、これは…」

「気色悪い」

「ナメクジかよ…」


そこには全長5mのナメクジがいた


「「「「「さっさと消えろ!!」」」」」


炎、氷、風、雷、消去の呪文。

全て食らったカタツムリン(仮名)は一瞬で消滅した。

きえた瞬間5人も光に包まれその場から消えた



帰ってきた5人を迎えたのは先ほどハンマーでボタンを殴った受付嬢だった

「お疲れ様です。テストの結果あなた方のパーティーはCランクに合格されました。スタート時ですと最高ランクです」

「あ、ありがとうございます」

「パーティー連盟の規則や説明はこちらです。依頼を受けるときはまたこちらに来てください。では本日の戦闘の給金です。ありがとうございました」


給金を渡され再び町に出たときキュアがいった

「当分雨なんて降らないでほしいな」

「そうだね」

「確かに」

「うん」

「左に同じ」



雨によってカタツムリが出てくることを恐れた5人だった。

結局二週間更新できませんでした…。すみません!


来週はちゃんと投稿します。

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