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#6 見よ、空中大決戦!!


 ぶわっ!!


 ――と音をたてて雪煙が舞いあがった。

 その刹那、目にも止まらぬ速さでパンチが繰り出された。


 打!

 打!

 打!

 打!

 打!


 オウルマンはそのマシンガンのような連続パンチをボディにくらい、為す術もなく弾き飛ばされた。


「どうだ、わかっただろう。わたしが身につけているこのリメイションスーツは究極の完成品だ。

 このスーツはすでに量産体制に入っている。

 想像してみたまえ。このスーツを身にまとった人民解放軍の兵士がいっせいに蜂起して日本の各軍事拠点を押さえる。

 日本はまもなく龍国の属国となるのだ」


 プラチナムイーグルがオウルマンを見下ろしてうそぶく。完全なる勝者のごとく――


「……だから、寝言は布団のなかでいえっていったろ」


 オウルマンは起きあがる。その闘志はいささかも衰えてはいない。


「フッ、頑丈さだけは一枚上か」


 改良されたオウルマンのスーツにはショックアブソーバーの役割を果たす衝撃吸収ゲルが積層繊維のなかに挟み込まれてあった。痛みは感じるものの深刻なダメージは残らない。


(……あと3分!)


 バイザー部分の内側にタイムリミットが表示された。

 あと3分以内にプラチナムイーグルを倒さなければ活動限界が訪れてオウルマンは戦闘不能になってしまう。


 バッ!


 オウルマンは飛んだ。黄金色の翼を広げ、プラチナムイーグルの背後に回り込む。

 そうはさせじとプラチナムイーグルも宙を舞う。

 ここから先は空中戦だ。機動力の高い方が勝つ!


 ドッ

 ザッ

 ガッ

 ゴウッ


 拳と拳が打ち鳴らされ、翼と翼が激しく交差する。

 プラチナムイーグルの性能はデッドホークと段違いだ。小回りが利くしスピードも速い。オウルマンはなかなかマウントがとれない。


 ピピピ……ピピピ……ピピピ……!


 オウルマンの仮面の内部で警告音が鳴った。

 残り10秒を切っている。

 そろそろ勝負を決めなければ――


(こうなりゃイチかバチかだ!)


 木暮は賭けにでた。一心流拳法の奥義を使うのだ。

 

 破!


 踏ん張りの利かない空中で正拳突きを繰り出す。

 左のボディはがら空きだ。

 当然、待ってましたとばかり、プライナムイーグルがミドルキックをオウルマンの左脇腹に向かって放つ!

 その刹那――


「なにィ!!」


 オウルマンの左足がプラチナムイーグルの右膝をつかんだ。繰り出してきたミドルキックの脚だ。


 刃擬バギッ!!


 プラチナムイーグルの右膝を踏み台にしてオウルマンの右のハイキックが仮面に炸裂した。

 一心流奥義、膝踏み上段回し蹴りだ。


 仮面が割れた。

 白鳥敦也はその素顔をさらして白い大地へと墜落した。


 ピピピ……ピピピ……ビビーーッ!!


 ついにタイムリミットを告げる警告音がオウルマンの仮面の内側で鳴り響いた。


 オウルマンは静かに雪原に舞い降りると、翼をたたんで装着を解除しょうとした、そのとき――


「ッ!!」


 なんと、白鳥敦也が立ちあがった。

 頭から血をだらだらと流し、真っ赤に染まった顔で笑みを浮かべている。


「なかなかやるじゃないか。少々、きみを見くびっていたよ」


 いうが早いか、敦也が猛烈なスピードで懐に飛び込んできた。


 打!

 打!

 打!

 打!

 打!


 得意の高速マシンガンパンチがオウルマンのスーツを切り裂く。


 バッ!

 ババッ!!


 オウルマンのスーツが血を噴いた。

 いや、それはスーツのなかの衝撃吸収ゲルの色だ。


 ドサッ!


 オウルマンは倒れた。

 その瞬間、凄まじい激痛が全身を駆け巡る。

 メッセージ物質の効力は切れ、脳神経が誤作動を引き起こす。

 オウルマンは、いや木暮はもう立ちあがることはできない。

 首だけ起こすと、白鳥敦也が見下ろしていた。

 この上もなく、残忍な目を光らせて――



  次回へつづく


日本のマスゴミは中国のいいなり(-"-)

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