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業火の剣士と忘却の魔導師  作者: BLACK BOX
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2話 魔導学校【前編】

桐山きりやま がくだ、よろしく頼む」

無事に入学式を終え、一年一組の教室ではホームルームが行われていた。今挨拶した黒髪の巨人がこのクラスの担任だ。

(てかホントにでけぇな!)

「なにか質問は?」

『先生! 身長は?』

恒例の質問タイムが始まったらしい。俺は身長を聞こうとしたが先を越されてしまった。

「191センチだ」

(マジかよ! 俺より十センチ以上も高ぇ)

『ハイ! その左腕はどうしたんですか?』

先生はジャケットを着ずに上から羽織っているのだが(先生なのに良いのかよ、そのカッコ)、言われて見ると、確かに左腕が無い。

「…………まあ、色々あってな…………」

(明らかにテンション下がってる!)

他の生徒も察したのか、それ以上質問は出なかった。

「次は君達に自己紹介してもらおう。名簿順に名前と得意属性とくいぞくせいを言ってくれ」

魔法にはさっき玲愛が使った【身体強化】などの基礎魔法きそまほうの他に、固有魔法こゆうまほう属性魔法ぞくせいまほうがある。

固有魔法はその人だけが使えるオリジナルの魔法。

そして、属性魔法はその名の通り幾つかの属性に分類され、魔導師はいずれかの属性を得意属性としている。

得意属性の魔法は消費魔力が少なく、また威力も高くなるため実戦で得意属性以外を使うことはまず無い。

ちなみに、その属性と言うのが【火】【水】【雷】【風】【土】【闇】【光】だ。それぞれに性能の違いや有利不利がある。

『――――得意属性は風です』

気付けば自己紹介が始まっていた。

「次、七草さえぐさ

玲愛れいなの番だ。

「七草玲愛、得意属性は光です」

(光か……)

俺は属性魔法の中であまり光と闇が好きじゃない。それは、この二つが地味だからだ。

(光魔法は回復とかサポート特化だし、闇魔法は残像とかデバフだもんなぁ……)

俺はもうちょっと派手な方がいい、などと考えていると順番が回ってきた。

「次、火野ひの

俺は立ち上がり自己紹介をする。

「火野勇輝、得意属性は火です」


――そして全員の自己紹介が終わり。

「次に、今後の予定について説明する。君達には明後日までにパートナーを見つけてもらう。今の席は名簿順だが、パートナーが見つかった者逹は隣になるよう変更する。寮の部屋割りもその次第だ」

一呼吸おいて。

「なにか質問はあるか?」

『何でパートナーを決めるんですか?』

「いい質問だ。まず一つ目は、安全性を高めるためだ。実戦任務に当たる以上危険は付き物だが、君達の身に何かあっては困るからな。二人なら危険性も下がるだろう」

『つまり先生みたいに左腕を無くさないようにするためですか?』

「………………次に、二つ目だが――」

(無視った!?)



なんか字数越えそうだったんで前後編に分けました。

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