不思議な声(3)
ちょっと待て。それじゃあ、ここって、子宮の中なのか?
―――そうだよ? 気づいてたんじゃないの?―――
いや、普通は気づかねぇよ?
―――えー? うっそだー! 私だったら三秒で気づくよー?―――
お前の基準で考えんじゃねえよ!
―――うーん。昔だったら、君も直ぐに気づいたんだろうけどねー。やっぱり、力を失ってるのかなー? まぁ、これからつけてもらえば問題ないか。―――
うん?何言ってんだ、お前? 昔? 俺は、そんな力なんて持ってないぞ?
―――あぁ、うん。こっちの話。言ったら面白く無くなるし。今の君が気にすることじゃないよ。―――
……そうか。気になるが。じゃあ、世界の説明頼む。
―――よーし! 張り切って行っちゃうよー!―――
お、おぅ。
―――はーい! 良い子のみんな、集まってー! 世界の説明始まるよー! (((わー! 皆、早く集まれー!)))―――
……。
―――うーん。若干一名、ノリが悪いぞぉー?(バカ、早く合わせろ!)―――
…………。ノリ悪いの誰だろうな? 関係無いけど。
―――(((コラ、そこの産まれる前のやつ)))―――
誰だろうな? 俺も産まれる前だが。ノリ悪いのがいたもんだな。
―――(((転生する前のやつ。お前だ、お前!)))―――
……もしかして俺か?
―――(((もしかしなくてもお前だ!)))―――
お、おぅ。
何故だ。何故話が進まない……