不思議な声(1)
はい。ヘソ、場所についての結論を出しました。只今、暇でございます。
いやー、ホント暇すぎる。何もすることがなーい。むうぅ……。外に行きたい。どうにかして行けないかな?
うーん……。
―――今出ちゃダメだよ!―――
うん? 誰だ? この声。女っぽい声だな。耳じゃなくて、頭の中に直接響いてくるような気がするぞ?
―――ごめんね。私が誰かは今は言えないんだ―――
また頭の中に響いて来たぞ? 誰からだ?
それに、俺の心の声に反応してきた気がするし……。
む? 確か、ラノベでこんなのはテンプレだよな? ということはつまり、この声は……。念話か? 念話なのか? 念話様なのですか?
―――う、うん。念話みたいなものなんだけど……。食いつきすごいね!?―――
もちろんです、プロですから。
いや、念話って実際にやられると結構怖いのな。考えを勝手に読まれんのって、自分の中身を見透かされる気がして、不安とか、不快感を感じる。ラノベ主人公も、こんな気持ちだったのかな……。
―――怖がんなくてダイジョブダイジョブ~。深層意識までは読み取ってないよー。安心しな。最近静止画なら三次元より二次元の方が興奮するようになってきたとか読み取ってないからw。―――
ちょ、お前、バッチリ読み取ってんじゃねえか!?
―――深層意識は読み取ってないよー。読み取ったのは、深層意識と表層意識のギリギリの部分だからー。ちなみに私は二次百合派です。―――
腐女子かっ! 三番目に好きなジャンルです。理解者が!
それで、お前の名前を知りたいんだけど?
―――ホントにごめんね。今、私の名前は悪い意味で有名でねぇ……。私の名前を知っていると君が色々不都合になるんだ。―――
ええー、なにそれ。
―――詳しく言えないからねぇ……。今回は機会がなかったと思って諦めてー。―――
じゃあ、出ちゃ駄目なのは何でだ?
―――うん。えっとね、君の肉体は、まだ完成してないの。今の状態で外に出たら、一時間以内に死んじゃうよ。―――
マジか。まあ、そりゃそうだよな。車に吹っ飛ばされた後、別の車に引きずられた記憶あるし。つうか、あれてよく生きてたな。人間の体ってスゲーな。
―――えっと、誤解っていうか、誤認識っていうか……。とにかく、それを解く為に言っておくけど、君、その交通事故で死んだんだよ?―――
……え?
主人公にもたらされる衝撃の事実一つ目!
なんと! 主人公は死んでいた!
今回は、パソコン投稿にしてみました。
あと、気づけばpv数が200回を突破しました!
読んでくれてありがとうございます!