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『６時間の捉え方』

ここはラスベガスの中心。

知られるとまずい闇の酒場で、彼らは今日も情報交換にいそしんでいた。

「そんな！　ギャンブルの都ラスベガスからカジノをなくすだと！？　ラスベガス市長は何を考えているんだ！！」

「仕方ないさ……カジノ委員会で決まったことなんだ。ラスベガスからのカジノ一掃法案……たったの６時間で可決したらしい。ラスベガス市長なんて、委員会の犬だな」

「クソッ、俺が気持ちよくお昼寝をしている間に、あいつら勝手なことを！」

「６時間もお昼寝してたのかよ！」

「夜だったら１７時間は寝るんだぞ？」

「なげぇ！」

「さらに言うなら、仕事中にもこっそり２時間くらいは寝てるんだ」

「合計２５時間睡眠だぞ！？」

「でも、まだ寝足りないんだよな」

「どうなってんだよそれ！」

そう、とらえ方は人それぞれ。

６時間は長いこともあれば、短いこともある。

６時間もあれば、私は王子様と出会って恋に落ちて結婚だってできる。

ここ、妄想と夢のはざまなら。

――投稿：妄想ギャンブラー　カスミ（１９才）

ニュース by Yahoo!ニュース『カジノ委員会審議わずか６時間』