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『SMAP 紅白どうするの?』

「はぁ……」

 彼女のそのため息がぼくへの恋わずらいではなく、SMAPが紅白への出場を決めてくれないことへの切ない気持ちの表れだということを、ぼくは知っている。

 SMAP好きな彼女と付き合い始めたのは8月13日の深夜。

 ぼくの方から告白して、彼女が「うん」と言ってくれたのだけれど、その直後にSMAPの解散が発表された。

 そのせいか二人でいる時の話題のほとんどはジャニーズ、特にSMAPに関するものばかりだった。

「出てくれるといいね、紅白」

「……うん」

 ぼくの言葉への返事はいつも重い返事。

 夜景のきれいな場所で食事をしても。

 隠れ家的な静かなバーでお酒を飲んでも。

 彼女の部屋でゆっくりとした時間を過ごす時ですら。

 彼女の頭は常にSMAPのことでいっぱいだった。

 それくらい、SMAPの解散というのは彼女にとって大きかったようで、ひょっとしてぼくが告白しなかったら、SMAPは解散を発表しなかったのではないかとすら、彼女は思っているのかもしれない。


 でも、聞けない。

 そんなこと。

 彼女と過ごすこの時間が、ぼくにとっては本当に大切だから。


――彼女との時間がぼくの宝 イサム(22才)


ニュース by Yahoo!ニュース『SMAP 紅白オファーなぜ沈黙』

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