~7~神殿の入り口で
_(:3 」∠)_休みがなくて話が書けない現実逃避の旅に出たい
「よし通れ」
高い壁に囲まれた街の中に1つの神殿がある。
アルメドの軽く10倍ほどはあるだろう大きさであり、まだまだ魔王の爪痕も残っているようだが多くの人で賑わっているようだ。
「法国がグラナダに作らせた領である割に重要な拠点であるようで立派だ」
「そうですねぇ領主様、こちらは八剣神さまの内3人がご滞在みたいですし」
その中の1人が僕の死んでしまった仲間フォルテムの実の弟子であり魔王討伐にも赴いていたのだが若すぎた彼女の身を案じ薬で眠らせ安全なところまで送らせるよう手配したのも彼で僕は、それを了承した。
彼は無類の女好きで、どうしようもないやつだったが良いやつでもあり弟子の前では、いつも良い師匠、良い男であり続けた。
彼の遺言で一冊の本を預かっていたが彼女が一人前になるまで僕が預かることになっていたが勇者は死亡ということや僕が自分の領土を持っていた忙しさから逃げていたのかもしれない。
彼女は、研鑽を重ねて19歳となり剣神の一人に並ぶまでになったのである。
「どんな顔をして会えば良いのやら」
「なりゆきだよなりゆきエイジ君」
商人と別れて神殿へと向かうと、またしても門番が居るが僕も師匠も仮面をつけた怪しい2人組であるから怪しい人扱いで門前払いをされたので『フォルテム』『おねしょ』『叱られた少女』というキーワードをアレクシーナに伝えるよう言ったが聞き入れてもらえずやむなく普段は使ったことがない領主の証であるカードキーを出すと本物だと分かり渋々、了承をしてもらえた。
「信用がないな」
「仮面の君じゃーね」
「師匠も付き合わなくても良いのに」
「この方が面白いでしょ色々」
先ほどのキーワードを決めたのも師匠であるが確かに楽しそうである。
「レイナすまいなが古い友人と会うから宿を取っておいてくれないか」
「かしこまりました」
どうやら街に入ったから安心したようだが周りの視線は痛いぐらいだし先ほどから衛兵が目を光らせている。
「お、来たな元気娘」
「ふむふむアレクシーナは元気すぎるほど元気だな」
怒涛のごとく勢いで神殿内を移動しているのが分かり風が、こちらまでそよいでくると段々と強くなってきた。
「誰だぁぁぁぁぁ、その秘密を知っているのはぁぁぁぁぁあああ」
僕と師匠の前に立つ彼女は汗をかきながら稽古の途中だったらしいな。
「大きくなったな」
「仮面などつけて怪しい知り合いなど私には居ない!」
「これはこれは高名高き八剣神が1人アレクシーヌ様、私はアルメドと申します領地で領主をしているアルヴェスタ・サーディンと申します」
「アルメドと言えば最近なにかと話題の領地だな、その領主が私に何の用だ」
「「クックック」」
声を堪えて笑う私と師匠に怒りをあらわにしているのが分かるが我慢は出来ないものだ。
「これを」
古びた布に巻かれた槍を受けとると、みるみるうちに彼女が懐かしそうな顔をする。
「久しいなアレクシーヌ」
「なっエイジ!?それと大賢者様、どうして」
仮面から少し顔を覗かせると身を明かす。
「生きていたなら何故もっと早く、そうだ師匠は居るのか?」
辺りを見渡す彼女が再び僕に目を向けると顔を振る。
「そうか師匠は逝ってしまわれたのだな」
「その槍を持ち主に返そうと思ってな遺言だったんだよ、あとこれ1度開けば閉じた瞬間に消滅するから気を付けて」
受け取った本を抱き締めながら涙を溢れさせて、その場に泣き崩れる彼女を静かに見守りながら懐かしく思う。
「それで何の用なのエイジ」
「君にコレを渡すため来たのだけど」
確かに本当なのだけど他にも本題があるのだ。
「私が知ってるエイジは怠け者で戦ってるとき以外はフィーネの尻に敷かれてる人で何もないときに誰かに優しくするなんて考えられないんだけど?」
「なっ!?僕って、そんな感じに見られてたの?」
師匠は腹を抱えて笑っているのに少しイラっとする。
「まぁ、それ届けに来たついでにお願いがある」
一連の話をすると険しい顔をしてるんだが何を食ったら、あんだけ小さかったのに僕より背が伸びるんだと不思議に思う。
「お前、背伸びすぎてないか?」
「エイジが伸びてないのよ」
「うっ」
僕の身長は165cmぐらいなのだがフェイ嬢ですら5cmほどは高いし足長いし、この世界はどうなってるんだという突っ込みを何回やったことか。
「師匠いつまで笑ってるんですか」
「いやぁ、やっぱりに気にしていたんだなぁと思ってさ」
「そりゃ僕も男ですから背が小さいのを気にしたりしますよ」
「君は、やっぱり人間だよ」
師匠は180cmはありそうな背丈を持ちつつ白い肌に端正な顔立ちで流れるような金髪を肩までおろしているイケメンなのだズルい。
「話は分かったけど神殿の許しを得なきゃいけないわ」
「それで君としては?」
「フォルテム様の槍と死に間際のことを聞かせてもらったし、それだけで報酬としては神殿を抜きにしてもやってやっても良いと思っているけど」
「では時期が決まったら正式に連絡するが、くれぐれも」
「分かってるわよ貴方は今はアルヴァスタで領主様ってことでしょ」
「ふむ分かっていれば良い後日決まったら連絡する」
レイナを呼ぶと師匠と共に帰ろうとしたら帰りに商人の護衛を頼まれてしまった。
「いやぁ探しましたぞ冒険者はあの通りだし頼めますかな?」
「構わないが帰るついでだ」
「そりゃぁ良かった何とぞ以後お見知りおきを」
太った体から出た汗をぬぐいながら話している商人は悪い人間では無さそうだし何かとパイプを持つのも悪いことではないなとアルメドへと戻る。
帰って来る間にあった街や村に寄ってもらい話を聞いたのだが、どうやら野盗が暴れ回っているという話を聞いて、それぞれ自衛のために冒険者を雇ったりしているようなのだが経済状態は厳しいようだ。
「いやぁ、まいりましたねぇ王都も疲労してますから野盗退治のために大量の兵士も用意できていないようですし」
「ふむ困ったものだな襲われれば国が疲弊するのは分かりきっているのに」
「何もしてないわけではなさそうですが冒険者の中にも内通者が居るようですなぁ」
アルメドに入る前にも何度か戦があったような爪痕が残るところを見ることが出来た。
「うひゃぁこんな近くまで領主様、アルメドは大丈夫でしょうか?」
「ふんっこんな程度で落ちる街ではない」
「まぁ、こんなに強くて可愛いメイドさんがいらっしゃいますが心配ですなぁ」
確かに1000の敵が来れば分からないんだけど渡した物もあるし、こちらも何も考えてないわけではない。
「ふぅ、やっと街が見えてきましたな」
「あぁ」
どうやらアルメドは無事らしいが慌ただしい様子が窺える。
「さて私は先に失礼するよ」
「ありがとうございましたリンドベル殿」
「いやぁ楽しかったよアルヴァスタ君」
こうして師匠と別れ屋敷へと僕とレイナは戻った。
「何か変わったことはなかったかクロフォード」
「周辺の村が幾つか野盗と思われる集団に壊滅させられたようです」
「対応は」
「はい、私の独断ですがメイドを2~3名アルメド領を巡回させております。それと冒険者協会に賞金をかけておきました」
「上出来だがメイド3名で大丈夫なのか?」
「どこも2~30人ほどの群れですからな私の猟犬達ならば大丈夫でしょう」
「ふむ信用はしているが念を入れておくか」
クロフォードを筆頭に15名のメイド達を呼び寄せている間に僕は館に作られた地下室へと降りていくが地下に行くなんて領を作ってから初めてのことである。
(こんなことになるとはなメイド達に使えると良いんだが)
良い武器は使い手を選ぶとはよく言ったもので、それぞれに固有の名がついた武器には魂が宿り使い手を選ぶのだ。
真名と呼ばれる真実の名を持った武器類は数多くの刀工が居ても1人が一生に一度打てるか打てないか、もしくは創り出すことが敵わないほどの一品である。
(前の魔王との戦いの中で仲間達が集めた物だが許せよ)
地下深くにあった遺跡で見つけた物や魔王軍の将が使っていた物がアルメドの領館の地下に眠っている。
人間やドワーフ達が打った物だけでも数十本あるが、これ以外は使うことが出来ないだろう。
「旦那様メイド達が全員戻ってまいりました」
「ついてこい」
空き部屋となっているところへ剣や槍を集めるとメイドを連れて部屋に入る。
「これは見事な」
「私の私物のコレクションだが使いこなせる者が居るならば使っても構わん選べ」
ニアは自分の腰に挿した少し変わった武器で十分だと待っている。
レイナは私が贈った『ノワール』があるとニアの隣に立っている。
「どうやらクロフォードの部下は、よほど優秀のようだな」
武器に選ばれた者が持てば真の力が発揮される。
それは魔剣と呼ばれていた。
「では引き続き頼んだ」
深く辞儀をするとメイド達は、それぞれの持ち場に戻る。
以前書き溜めた内容のままなんですが・・・
ここまで読んでくださりありがとうございました
そのうち編集して、ちゃんとしまーす




