福祉全廃
福祉給付は全廃した国があった。
福祉も医療も教育も「給付」制度は全廃し、「貸付」制度にした。
借金はあくまで国民個人名義となった。
でも、お金が返せそうにない人には金融機関は貸さない。
かといって国が保証すると国の信用度評価においては国の借金と変わらない評価を受ける。
そこで信用保証公社を設立して、そこに国が出資する形をとった制度資金を作った。
それと並行して徴兵制を改正した。
信用保証公社の保証債務残高の高い者から順番に徴兵されるようにした。
また、相続制度と破産制度も改正した。
福祉医療教育目的を理由とした信用保証公社の債務保証を受けた借金は、相続放棄できないものとし、破産でも消滅しないことにした。その代わり無理な返済はまったく要求せず、ただ徴兵制に響くだけとした。
利子だけは税金並みの態度で返済を要求したが、相続によって債務を引き継いだ人については、厳しい取立てはしなかった。
徴兵制による兵役はかなり厳しいものであったので、皆それなりに返済していた。
そして直接税は低所得者にはかからない税制にし、間接税は公務員の給料には使われない仕組みにしたので、公務員に対して「税金ドロボー」と言える人は公務員より給料の高い人たちになった。
医療保険制度も年金制度も無くなったが、借金できることによって実際の生活は回っていった。
そのつけは子孫に残されたので、子孫の居る人と子孫の居ない人では利息等貸付条件に差は付けられた。
元々教育目的の借金は、格段に利息が安くされていたが、その後、教育目的の借金の保証債務残高は徴兵制の順番を決める際は、教育を受けた人の納税状況を勘案することとされたので、子供の居る人はそこで有利になった。
かくして、国の債務はだんだん減っていった
現実は、こううまくいくでしょうか?
つづく