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プロローグ
フィアーナ王国辺境にその学校はあった。
ライガ戦闘学校。
その学校は、戦闘学校というだけあって、戦闘が得意だ。
そう戦闘が、だ。
まかり間違っても、あのクラスにいる生徒達を基準にしてはならない。ここに来る来客や新入生には、先生や生徒達が必ずそう注意する。
あのクラスは、毎回毎回先生や他のクラスの生徒達の頭を抱えさせる。
あの問題児だらけのクラスは、確かに戦闘も(、、、)強い。
それにあのクラスは、他のクラスの生徒達に比べて特別連携が上手い。
そこは評価せざる得ない。
でも、なぜあんなに問題が多いのだろう。
先生達はいつも頭を抱えている。
今日から、新入生が来る。
何とかしなければ、あのクラスがまた問題を起こす。
先生達は必死で考え、とある案を出した。
あのクラスを変えるために先生達推薦のとある生徒二人ををあのクラスに送ったのだ。
これで、少しでも良くなればいいが…………。
そんな不安も抱きながら今日という日がやって来た。