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失われたもの

焔昇・・高温の水蒸気をぶつける、その後爆発を起こす

闇焔・・全てを燃やす黒き炎

輝焔・・対象を炎で包む





「さぁ、始めるか!」


クラルがフロイドに斬りかかる


「ガァッ!」

「おらっ!」


フロイドの腕を受け止める


「アユカ!」

「焔昇!」


アユカの掌から発せられた水蒸気がフロイドにぶつかった瞬間、大爆発を起こす


「ガァァァァァァ!」

「業焔轟雷!」

「ちっ!」


フロイドは人間に攻撃を止められるのに苛立っていた


「人間に!人間なんかに!」

「俺達だけじゃねぇさ!」

「雷焔に空焔もいるんだから!」

「………旧神が!」

「お前は!」「神なんかじゃない!」


クラルとアユカはフロイドを攻撃する


「この国は!世界は!お前達の好きにはさせない!俺の家族も!」


その時フロイドはクラルの防具の家紋を見た


(あの家紋…確かラクトニオ家だったか?なら、あいつの家族は……)


フロイドはある人間を思い出した


「ふっ、ふっ、ふ……そうか!お前の家族はラクトニオか!思い出した!」

「どういうことだ?」


その時、林から弓矢が飛んでくる


「誰!?」

「お前は……お前達は……」

「クラルくん?」

「………サリア兄さん、アイサ!?」


そこにはクラルの家族、兄・サリアとアイサがいた


「お前の家族だよ!さぁ殺しあえ!」


サリアとアイサはクラルとアユカに襲いかかる


「兄さん!俺だ!クラルだ!」

「無駄だ!そんな声が聞こえるか!こいつらは操り人形だ!命令のままに動く」




「ぐわっ!」

「………………………」


サリアに弾かれクラルは岩に叩きつけられる


「クラルくんっ!…………っ!」


突然アユカに弓矢が飛んでくる


「あなたは……アイサさんですね?」

「…………」


あらゆる方向から弓矢が飛んでくる


「ちっ、ちょっと!話くらいしませんか?」

「…………」

(駄目です、言葉なんて伝わっていません!)

「なんで……?」









そんな戦いを見ながらフロイドは細く笑んでいた


「まだだ!人間等は殺す!……我が主の力!見せてやる!」


フロイドの炎が黒くなる


(あれはヤバイぞ!)

(雷焔にいちゃん……)

(分かってる!……クラル!俺達を解き放て!)

「何をするんだ?」

「まさか……」

(フロイドは俺達が……殺る!)

(二人はあの二人を!…大丈夫です、クラルとアユカなら出来ます)



クラルの剣が、アユカのマントが消える

そして、一匹の龍が現れる


「「火の神・羅焔が相手しよう」」

「来たな…羅焔!貴様を倒す!闇焔!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


「……………………なっなぜだ!」

「貴様なんかの攻撃が通じるか、焔で我に勝とうなど無駄だ。弱い焔は強い焔に飲まれる、常識だ」

「黙れ!黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!」

「………………………」

「旧神が新神にたてつくすんじゃねぇぇぇ!」

「神にもなれてない存在がよく言う…」

「ほざけぇぇぇ!」







「アユカ!行くぞ、あいつらが頑張ってんだ!」

「クラルくん……」


アユカは震えるクラルの手を握る


「私も一緒にいるから…」

「アユカ…ああ!」


クラルは剣をとる

ラクトニオ家に伝わる剣

魔法学校入学の際に兄から借りた剣


___________________



「兄さん、これはラクトニオ家の剣じゃんか!俺に渡すなんて馬鹿か?」

「馬鹿だと!?これは兄から駄目な弟に預ける。帰ってくるときはこの剣が似合う男になってこい!」

「兄さん………俺の方が似合って返さないかもな!」

「楽しみにしてるさ!まぁありえないからな!」

「魔法学校では、体調に気をつけるんですよ。クラルさま」

「アイサは昨日から心配で夜の寝れんそうだ」

「なっ、なにを言ってるんですか!」

「アイサ…サリア兄さん、行ってくる!」

「おぅ!行ってこい!」

「いってらっしゃいませ」


___________________



「行くぞ、アユカ」

「ウォーターボール!」


神器を使わなくても二人は互角に戦えた

この戦いのための努力の成果が発揮されている

一対一なら駄目でも二人なら戦える



しかし、アユカは……


(これ以上、クラルくんを苦しめないで…)


横で戦うクラルの顔を見てそう思った

クラルはいま、家族と、大切な人と戦ってる

一瞬動きが止まってしまい、その隙にアイサはアユカに矢を放つ


「アユカ!」

「大丈夫……大丈夫だよ」

「………俺のことは気にするな、それくらい覚悟してたんだ」

「でも!」

「今!俺のためにアユカが無茶して怪我するのは嫌なんだよ…」


クラルは剣先をサリアに向ける


「もう悩まない、アユカ一瞬で決める」

「………うん!」









サリアが突撃してくるんをクラルは避けて剣を振る

サリアはそれを受け止める


「じゃあな、兄さん………輝焔……」


黄色い炎がサリアを包む

倒れたサリアから黒色の魔力が抜けていく



「流石………は…俺の…弟…だな…」

「兄さん…」

「俺を止めてくれたのが…お前で良かった……」

「…………………」

「俺は…死ぬのか……へへっ」

「何、笑ってんだよ」

「別に…お前がいるから安心だなぁって」

「……………」

「おいおい、ツッコミがねぇぞ…」

「……後は任せて、さっさと死にな!馬鹿兄貴」

「それでいい……守れよ、あの子を…」


サリアはゆっくりと目を閉じた





クラルは少し離れた所で戦っているアユカに合流した


「クラルくん……」

「大丈夫だよって、さっさと終わらせよう。俺もお前も……アイサもそれを願ってるよ」

「………うん、そうだね」


クラルはアイサを斬り上げる

アイサは空中に浮く


「アクアランス」


アユカの魔法がアイサを貫く

そしてアイサも黒色の魔力から解放された


「お見事です……クラルさま…」

「上手いだろ?アユカと沢山練習したんだぜ」

「アユカ…さまですか……」

「はい、アイサさん」

「ちょっと……嫉妬してしまうくらい…息が合ってましたよ……」

「アイサさん……」

「クラルさまを頼みますよ……本当はあなたと最も…お話したかっ……たです」


アイサはそうして倒れた


「ええ、いっぱいお話しましょう…」








羅焔はフレイドと戦いながらサリアとアイサの最後を見た


「クラル…アユカ……」

「よそ見してんじゃねぇぞ!」

「………黙れ」

「っ!!」


羅焔から発せられた殺気に当てられフレイドは動けない


「もう、終わりだ……」

「なっ、なんなんだよ…なんで勝てねぇんだよ!」

「所詮、貴様は中途半端な存在だ」

「…………」


羅焔の炎がフレイドの黒炎を焼き付くした







しかし、北門には次々と魔物が解き放たれる


「まだ…戦いは終わってない」

「俺も行くぞ!」

「まだまだ、終わってないもん」



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