守りたいもの
ポイズンベアー・・一山に一体はいるとされてきた猛毒を持つ熊、例年数は減少してきており絶滅の心配もされている。
その日は日が暮れるまで働き、終わりとなった
「お疲れさまでした!」
「まっ力仕事はなれてるからな、そっちもお疲れ、っで?ジョウカは?」
「呼んだか?」
そこへジョウカが扉を開けて入ってくる
「おぅ、お疲れ」
「お疲れさまです、それで…」
「ああ、手紙は読んだ。ったく、あのじじぃも面倒な仕事を頼むもんだ…」
「サツマさんと知り合いですか?」
「昔から、面倒事は任されるんでな…」
「大変なんだな」
「それよりだ、ここの病気だが、自然なものじゃない」
「どーいうことだ?」
「微かだが魔力を感じる、人間のか魔獣のかは分からんが」
「なら、行くしかないか」
アーサーは剣をとる
「この時間から一人で行くのか?」
「そうですよ!外は真っ暗ですよ!」
「知るか、一刻も早く治さないといけないだろ」
「………なら私も着いていきます!」
「はぁ?お前はここにいろ、これは冒険者の仕事だ」
「でも!」
「行ってこい、これが薬だ。気休めくらいしかならんが無いよりマシだろ」
ジョウカが薬瓶を投げる
「……ありがとよ!ニナ、俺は絶対に帰ってくるから、待っててくれ」
アーサーは飛び出す
「行っちゃいました…」
「ふむ、心配か?」
「当たり前ですよ、いつも心配してます」
「……」
「王子と冒険者ギルドの受付なんて身分が違うのも知ってます。でもアーサーさんに何かあったら、っていつも思うんです」
「あいつが望んでいるのは王子と受付の関係か?さっきも言ってただろ「これは冒険者の試合だ」って」
「でも……」
「ここに、もう一本薬瓶がある。どうする?」
「ジョウカさん………行きます、だからそれを下さい!」
ジョウカから薬瓶を受け取ったニナはアーサーを、追いかける
「ったく、じじぃがこんな面倒な役押し付けやがって。こんなことしなくても二人なら大丈夫だって分かんねぇかな?」
(まぁ、サツマさんも心配なんでしょう)
「光の神か?」
(ええ、どうでしたか?アーサーは?)
「冒険者としてか?それともお前と契約するのにか?」
(両方でしょか?)
「冒険者としては経験が足りん」
(もう一つの方は?)
「それは自分で決めろ、……ただあいつには守りたいものがある。」
(ニナですか?)
「守りたいものがあるなら守れるだけの力を与えてやれ、俺には守りたいものなんてないのだから……」
(守りたいものがない…ね、じゃ行ってくわ)
誰もいなくなった部屋でジョウカは呟く
「行けよ、アーサー王子。一国を束ねる者が大事な人も守れないんじゃ話にならんぞ。その手を離すな、絶対に離すな、失ってからじゃ遅いんだ…」
部屋の奥にジョウカは消える
まるで暗い過去を思い出すように…
アーサーは月明かり照らす森を走る
「魔力の感じで……そろそろか、薬を」
魔力の濃度が濃くなったのを感じて薬を飲む
森の開けた場所には黒い影
「ポイズンベアー!?」
まだこっちには気付いてない?
なら、チャンスか…
「グルル……」
「!!?」
ポイズンベアーの触れた地面から腐ってくる
「ちっ、ちくしょう!」
腐った所から順番に広がる
「距離は奴を中心に50、広がる範囲は2、ポイズンベアーの触れれる所は背中のみ…」
俺は魔物の特長、そして先程の攻撃から分析を始める
「属性は水か……気体化して毒を散布、さっきのは液体、なら個体での攻撃も…」
ポイズンベアーの掲げた腕には巨大な毒をの塊が
「ありえるよな!」
転がって回避すると真横に毒氷が落ち爆発
「衝撃を与えると水になるのか!?」
更に転がることでかすり傷ですんだが、ジョウカからもらった薬がなければ今ので死んでた
「薬はいつまで効くのかわかんねぇけど……とりあえず近づかないと」
「ジネェェェ!」
「あっ魔獣だったな!何でこんなことしてんだぁ!」
「カエゼ、カエゼ!オデの山をカエゼェ!」
そう、ポイズンベアーは複数の山を縄張りとして同族の侵入を一切認めない
そいつがこんな麓にいるということは…
「強い魔物か…あるいは人間の仕業か…」
この辺りで開墾があったというのは聞いてない、なら前者
「まぁ、でもお前を倒すのが俺の仕事 !」
アーサーはポイズンベアーの周りを回りながら隙を狙う
「ここだ!」
「アバイ!」
「ぐわっ!?」
後ろ飛んで衝撃を殺し着地する
「ハハッ忘れてたぜ、お前……魔獣だったな」
ポイズンベアーの周りを毒水が浮いている
「グゥゥゥ…………ガァッ!)
毒の氷が飛んでくる
毒は効かないが質量で押し潰される
「はぁ!」
ドゴンッ!
「ニナ!?」
「もう一度ぉ!」
ニナが地面を殴るとそのままヒビが入り、ポイズンベアーを引っくり返す
「えっ………あ……」
「大丈夫ですか?」
「あっああ…」
割れた地面を見て言葉を失う
「どっ、どーしたんですか?怪我ですか?」
「男としてのプライドがボロボロだよ…」
「えっ?」
「何でもない、どうしてここに?」
「…………しっ、心配したに決まってるでしょ!一人で行くなんて馬鹿ですか!馬鹿でしょ!……こんなボロボロになって…」
泣いてる……のか?
「………なんで泣いてるんだよ…約束しただろ、絶対帰ってくるって」
「怪我して帰ってきても困ります!」
「むちゃくちゃだな」
「さっさとあんな奴倒して帰りましょう!」
「さあ、行くか!」
プライドベアーに一人の冒険者と冒険者ギルド受付が挑む
全然話が思いつかなくて、こんなに遅れてしまい申し訳ございません
週3は守りたいのですが・・・いや、守ってみます!
一話一話も量は減らないようにがんばります




