いざ!水の神殿へ!
「なあ、ドラゴン渓谷って何処なんだ?」
「えっ優知らんの?」
「知らん!」
「……ドラゴン渓谷ってのはな…全ての冒険者が憧れるドラゴンの聖地なんや、全てのドラゴンはここから生まれるって伝説もあるし、ドラゴンの卵を食べたら不老不死になるとか」
「なるほど…やっぱドラゴンって強いもんな、そんな伝説話が広がるんだな」
「でもな、ドラゴン渓谷に行った冒険者は誰も帰って来てないんやで」
「はぁ?そんな所向かってんの!?」
「普通に考えたらドラゴンがウジャウジャおるんやで、どんだけ頑張っても即死やろ?」
俺は今まで戦ったドラゴンを思い出す
フレイムドラゴン・オーロラドラゴン・ストーンドラゴン・サンダードラゴン
「………即死だな…」
「でも、そこに行け言われたんやろ?行くしかないやん」
「あぁそれと、ゴットドラゴンに会え…とも言われてたな」
「ゴットドラゴンは魔物の王様とか言われとるで、なんでも一撃で国を半分無くしたとか」
「まじて!?そんなんに会いに行くのか!?」
知らなかった、そんなラスボス的な場所に向かってるなんて…
「っで?陸路、海路、空路どれで行くんや?」
「そんなに選べるのか?」
「選べる言うても考えられるのはこの三つやで?このまま歩いて行くか、どっかで船でも借りるか、疾風に乗っていくか」
「…………消去法で考えようぜ」
「海路は駄目やな、下から襲われたら何にも出来んもん。陸路も日程とか考えたら厳しいな。空路は……あれ」
「ん?」
ミユが指差す方向には
「積乱雲かよ…」
「ドラゴン渓谷はあれで囲まれとるで」
「全部消去されたじゃん!」
「せやなー、どうする?」
「銀と白は何か無いか?ってかさっきから静かだな」
「優とミユは分からんか?」
「もう進みたくないくらいじゃ」
「…………なるほど…この感じドラゴンか…だけどそれだけじゃないな」
「ドラゴン渓谷はまだ先やで?お出迎えでもしてくれるんか?」
とんでもない魔力を感じる、それに…
その時、優は声を聞いた
(お前が優か?)
「…!そうだ!お前は?」
(ゴットドラゴンより遣いを命じられた、これよりゴットドラゴンの元へ案内する)
「そっそうか!ありがとう!」
(しかし…お前の連れがこの中の龍気に耐えられるかどうか分からん)
「龍気?そんなに凄いのか?」
(我等の住みかにだけある特別な力だ。今まで来た者は入ってすぐに耐えられず死んだ…神の印でもあれば大丈夫なのだが…)
神の印…神との関係には加護・印・契約の三つがあったな
加護では魔法・魔術が使えるようになって
印では体の何処かに一つだけ神から印をもらい、それがあれば外の魔力を印の属性の魔力に変える
ミユは契約してるから問題ない
俺は光の神に頼めばなんとかなる
銀と白は光も風の属性の加護がないからどうにもできない
「ミユ、銀と白がドラゴン渓谷に入ったら龍気ってのにに耐えられない可能性があるらしい。水の神から印をもらいたい、疾風に水の神の場所を調べてもらってくれ」
「疾風、分かるか?」
「…………神殿の場所なら分かるよー、ドラゴン渓谷の途中にある、海の中だけどー」
「なら直ぐに用意する!行くぞ!迎えに来てくれたのに悪いな!」
(気にするな、水の神の神殿に行くんだな。終わった頃にまた迎えに行く)
「ありがとー!」
俺達は海へ向かう
海
ドドドドドドドド、ザザーン、ザザーン
海は大荒れだった
「船……なんて出せる訳ないよな…」
「いやいや優、ここに船やか無いらしいで」
「は?」
「さっき通った人に聞いたがここはいつも大荒れらしいぞ」
「今日のこれがマシな方らしいのじゃ!」
「マシ!?これでか!?」
喋っていれ間にも波はどんどん高くなっている
「どーやって行くんだよ?」
「場所は疾風のおかげで分かるから、そこまで真っ直ぐ一気に行く!」
「……つまり魔歩で一気にこの海を走るっとことか…」
沈む前に次の一歩を踏み出す
しかし、この荒れた海では波が邪魔だ
「波は魔術でどうにかしていく、俺達ので凍らせたり、ミユので飛ばしたり、優ので蒸発させる」
「口では簡単だがなー」
「やるしかないのじゃろーに?」
「………はぁそれしかねーか!やるさ!」
「そうやで、優が悩んでもたいした案やか出んやろ」
「まぁな……んじゃ行くか!」
砂浜を蹴り、大海原に駆け出す
「せゃあ!桜風!」
「「氷界!」」
「白炎弾!」
大荒れの海を走りながら、波を破壊する
「次、来てんぞ!」
「疾風!まだなんか!?」
(もう少し!前を見て!見える?)
目の前には渦潮
「あの中なんか?」
(間違いないよ!)
「皆!あん中や!」
「よっしゃ!一気に行くぞ!」
俺達は渦潮の中に飛び込む
「「「「うわぁぁぁぁ!!!」」」」
そして…………
「ここ…どこだ?」
「うちらは渦潮に飛び込むんで…」
「ならここが水の神殿か?」
「うっ後ろを見るのじゃ!」
後ろを見るとそこには
美しく、雄大とそびえ立つ神殿があった
「これが…水の神殿……」
「こんな神殿…見たことないで」
今まで見た神殿に感じることがなかった、神々しさというか…言葉では表せない凄さを感じる
(ーーーーー)
「?何か言ったか?」
「何も言ってへんで」
「俺もだ」
「優は何か聞こえたのかの?」
(ーーーーー)
「聞こえる…神殿の中だ、行くぞ!」
「あっ走んらんといてや!」
俺は神殿の扉を開け奥に進む
(こっちだ…)
「出迎えくらいだせよ!ちくしょう!」
「なに一人で切れてんの?」
「切れるだろ!だって」
ドドドドドドドドト
「後ろから波が襲ってんじゃねぇか!」
そう、水の神だろう声の通り進んでいるが後ろからは津波が……海の中だけど津波が …うーん?
「くだらんこと考えてるやろ…」
「余裕そうだな、優」
「全くじゃ」
「えっ!?」
「ってか!後ろ見んかい!」
後ろにはもう波が押し寄せている
そして……
「「「「うわぁぁぁぁ!」」」」
俺達は波に飲み込まれた…
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