襲撃
俺達はフラス村を目指して歩みを進めていた
「ふぁー、まだ着かんのかいな?」
「そうよー、もう歩けないわよー」
「ルナは銀に乗せてもらってるだろ!」
「あはは~、でもモフモフ気持ちいー」
「でも、ここまで一度も襲撃が無いのか…どう思う?」
「暗殺は絶対確実な一瞬に行うものだ…これだけ警戒されていたら、まず無理だろう?」
「ならヒスイはどのタイミングで来ると思う?」
「そうだな…村に着いて一息いれているところが一番考えやすいな」
「なるほど…確かにこの警戒を続けてたら村に着くとホッとするな」
「ならわざと隙を作るのはどうですか?」
「アシュそれは逆に危険だ、その裏をかかれやすいからな」
「ならラガンはどうするのが良いと?」
「多分だが向こうもタイミングが分からないと思う、一応俺らは元・暗殺者だからな」
「なるほど……まぁ気を付けて行くか」
「…………!…優~前から誰か来るのじゃ」
白がこんな感じで報告するときは大した時ではない
「敵?」
「いや~でも凄いスピードじゃな、ラクホォの匂いに人間の匂い…」
ラクホォって言ったら荒れ地に住む魔物で最速の足を持ってるんだったな
「人間がラクホォに乗ってると…っで?こっちに来るのか?」
「こっちに向かってるのぉ、あと数分で来るのじゃ~」
「なら何か用でもあるんだろ。ここで待つか、銀と白は小さくなってくれ」
「分かった」「了解じゃ」
しばらくして、目の前の荒れ地の地平線から、ラクホォが見えてきた
「うーん?3?」
「いや、後ろにもう一匹いる4だ」
目の前でラクホォは止まり人が降りてくる
、男が3人、一番奥のは降りてこない
「何か用ですか?」
一番言葉使いの丁寧なアシュが対応する
「お前ら旅人か?」
「そうです、今はフラス村を目指している所です」
「怪我か病人か?」
「いえ、つれが治療魔法に興味がありまして」
「そうか……でもフラス村の周辺は魔物が多いぞ?」
「私のつれは強いので大丈夫ですよ」
「そうか、なら気を付けて行ってくれ。フラス村まではあと少しだからな」
「気遣いありがとうございます、皆さん。では行きましょう」
「おー分かった~」
ラガンがルナを背負い
俺達はそのまま先に進む
すると、俺達の真後ろで男達が剣を抜く
そして、無言で振り下ろす
ドガッ!
しかし、その剣が俺達を傷つけることはなかった
「殺気が丸出しだな…」
ヒスイが男の首筋に短剣をあて
「これならうちらでも分かるで」
ミユが男の腕を軋むほど掴み
「この人達は暗殺者の類いではないですね」
アシュが男の顔面を掴む
「なら……何者だ?」
俺はラクホォから降りない奴の後ろで太刀を構える
「あっ姉御……」
「はぁ…てめぇら!狙う相手間違えてんだろ!」
「すいやせんっ!」
「でも、こんな餓鬼ですぜ!?」
「言い訳すんな!」
「へいっ!」
何だ?こいつ?状況わかってんのか?
「坊主、さっさとその物騒な物下ろせや!」
「嫌だね」
「…………死ぬか?」
「それはお前だろ」
俺は太刀を振り下ろす
カキンッ!
「やっぱ、最初から剣抜いてたか…」
「知ってて振り下ろした野郎に言われたくないな」
「俺は優、お前は?」
「サインだ」
「そうか、よろしくな」
「………お前はここで死ぬんだぞ?」
「ヒスイ!縛るの終わったか?」
「とっくに終わってる…」
男三人はすでに縄で縛っている
「んーんーんー」
「なっいつのまに!?」
「自分で言ってたよな?狙う相手間違えたって」
ヒスイの投げた縄がサインに絡む
「ちょっ!待って!」
「殺さないって、一緒にフラス村まで行こうか」
「嫌!それだけは!」
「はいはい、自分で歩いてねー」
「人の話を聞けぇ!」
俺達はフラス村へ向かう
フラス村
「こっちは村までやられてるか…」
フラス村のあちこちがボロボロである
「すいません、冒険者ギルドから来ました。村長はどなたですか?」
俺は近くにいた村人に声をかける
「村長ならあっちの家の工事を……ってサイン!何やってんだ!」
「あっえーと、これは~……そっそう!道案内を」
「彼女達は急に襲って来たので縛り上げましたが、お知り合いですか?」
「サインは村長の娘です……」
「「「「「ええっ!!」」」」」
「村長の元へ案内します、ついて来て下さい」
俺達は案内され、村長にあった
村長は大柄で筋肉ムキムキの男、山男ってこんな奴じゃないか?
「サイン!てめぇまた人様に迷惑かけたのか!」
「おっ親父!わっ私は別に迷惑なんて…」
「とっーても迷惑だったわ、移動中はフラス村にはよらないでくれーってずっと叫んでたのよ」
「おい、ルナ!ここは嘘でも大人しかったって言わないと!」
「そやで、いきなり後ろから襲われたことなんて言ったらあかんで!」
「サイン!どーいうことだ!村に来るなと叫んで、ここまで来るのにも迷惑かけて、あげくに後ろから襲っただと!?」
「「「何で知ってるんだ!?」」」
「お前ら!絶対わざとだろ!」
俺とミユとルナは知らん顔
そろそろアシュが本題に行ってくれるだろ
「えーと村長さん?」
「ガクだ、娘が迷惑かけた!」
「ガクさん、まずこれがギルドからの招待状です。」
「えーと………おぉ坊主と嬢ちゃんはSランクなのか!?これは心強ぇ!是非とも頼む!」
「ガク村長、まずはどんな魔物が来るのかとその数、出来ればどの辺りから来るのか教えて欲しいのですが?」
「ああ!なら俺の家に来てくれ!詳しく話そう!」
「おっ親父!そんなのに頼らなくても私達が!」
「………………」
「親父!」
俺達はサイン達を置いてガクの家に向かう




